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2001年07月06日(金) |
「ベルサ」でしてやったり |
「ベルサ」という題名は大当たり。 日記サイトから来てくださった方の数が常連さんの数を上回るほど。 「ベルサ」という言葉はそれだけ旬の言葉なのか。
来週は水曜に2つのゼミで発表を控え、さらに木曜は唯一の試験。 そんなわけで忙しい週末になりそうだが、こういうときに限って いろいろ記したい出来事があったりするから困る。
7月4日水曜日は内内定式があった。 久しぶりにスーツに袖を通し、猛暑の中大手町へ。
全く関係ないが、7月4日は米国独立記念日。 この日になると、オリバー・ストーン監督トム・クルーズ出演の 「7月4日に生まれて」を見たくなる。ベトナム戦争物では 大学の図書館で「デイアハンター」を見ただけだ。
集合時間からしばらく待たされ、何人かの内定者と話して過ごす。 総合職の人たちとはもう何度も顔を合わせているので、 お互いのことも大分わかるようになってきた。
人事部長との面談の後、内内定式。人事部長の簡単な講話で 式は終わり拍子抜けしてしまった。その後、一般職の人達と 互いに自己紹介をして、性格診断テスト、講演会という流れ。
講演会の講師は就職活動中、僕の面接をしてくださった方だった。 年に100以上の講演をこなしていると言うだけあって、講演の進め方は 非常にうまかった。講演内容も非常に示唆に富んだ内容で参考になった。
内容は簡単に言ってしまえば、「組織と個人」の問題。 個人の意見を如何に組織にボトムアップしてゆくか、 そして組織で議論することの難しさ。
この点は高校時代の吹奏楽部で痛いほど感じたことだ。 部活では高校2年生が合議で運営について議論するのだが、 ある先輩は「この会議はいつも誰も望まない結論に落ち着く」 と評していた。
講演の後に立食形式の懇親会。 例によって乾杯のビールすら空けられず、ウーロン茶へ避難。 総合職は25名ほどだが一般職を合わせると60人近くとなる。 大人数のなかで話を進めていくのが苦手な僕は、疲れてしまった。
一般職はすべて女性。総合職のサポートをするという位置付けだ。 もちろん自分だって、そういう職種分けがあることを承知で この組織を選んだわけだけど、正直言って、職種を分ける意味が どれほどあるのか僕にはわからない。 この制度など、僕のサークルの人間に言わせれば非難轟々だろうな。 僕は何も言葉をもたないけど。
未来の同僚を横目にふと窓の外に目をやると、ビルの合間から満月が のぞいていた。それは見事な満月だった。
************************************************************* 木曜日は4限、5限と出席。 久しぶりにサークルの友人と顔を合わせた。 5限は登録していないのだが、彼に勧められて、 モグっている「社会経済史」という講義だ。
彼は大学院進学を目指し、猛勉強中だ。 春休み以降に読んだ本のリストを見て仰天してしまった。 彼の専門は日本政治思想だが、近世の経済史とも密接な 関係があり、僕の研究テーマとも重なる部分が大きい。
キャンパス一高い建物の図書室でしばらく勉強し、 図書室横の休憩スペースで再び彼と顔を合わせた。 互いに参考文献を紹介したり、近況を話したり。 ここから見る夜景は本当に素晴らしい。
東京タワー、文京シビックタワー、池袋サンシャイン、 駿河台の明大リバテイタワー、飯田橋の法大ボワソナードタワー。 友達曰く、冬の晴れた日の夕方には西に富士山を望むことも できるとか。この夜景スポットは学内でもあまり知られていない。 遅い時間まで図書室で勉強に励んだ学生のささやかな特権。
その後まもなく取り壊しされてしまうサークルの部室で夕食を取る。 部室に行く途中の階段の踊り場から見える講堂の姿や、 部室の窓から見る夕焼けが僕はとりわけ好きだった。
就職が現実感をもって迫り始め、学生時代の出来事は 思い出へと変容し始めた。 少しづつ、動き始めた。
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