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期待していた「マレーナ」を見に行くと、非情にも 「誠に勝手ながら『マレーナ』の上映は中止させていただきます」 の文字が。本当に「勝手」すぎるなあ。
それで代わりに上映していたのがスピルバーグの「A.I.」というの だから笑わせてくれる。
池袋シネマロサよ、君は一体いつからスピルバーグの作品などを 上映するようなつまらない映画館になってしまったのだ。 池袋での、メジャー作品の上映はシネマサンシャインとHUMAXに 任せておけばよいのだ。君とシネリーブルは儲からない マイナー作品の上映に徹してくれ。
************************************************************** 金曜日、午後からアルバイトに出勤すると 「おじゅん君は何時までできる?」と。
「夜まで大丈夫ですけど」 「じゃあ終電で帰れればいいよね(笑顔)」
北欧では夏至の日に盛大なお祭りを催すらしく、スケジュールの都合で 僕のバイト先ではこの日に行うことになったとのこと。 17時過ぎからぞくぞくと料理が運び込まれ仕事どころではなくなる。 オフィスを整理し、パーティーの準備が始まる。
この時間、男は僕一人という事もあって力仕事は全て押し付けられる。 僕をこのバイトに紹介してくれたゼミの女の先輩の方が絶対に力は あるはずだけど、口に出したらそれはそれで恐いのでこの逆セクハラ におとなしく従うことにする。
19時過ぎになると、エージェントが続々と到着。 大使館、航空会社、旅行会社などの人が中心。 それにしてもここにきた外国人の酒の飲み方は尋常ではない。 赤ワインを水でも飲むかのようにぐいぐいと。たまげてしまった。
酔っぱらった客がアルバイトと合コンの交渉を始めたり、 酔いに任せて阿波踊りなんかを披露し始めたものだから、 辟易した僕はウーロン茶を片手に避難開始。
オフィスの窓から外に目をやれば、こんな夜でも見事な月だった。 月を見て、それを視覚でのみ感じてしまうのは「近代人の感覚だ」 と文学論の先生は言っていた。宮沢賢治の「月夜のでんしんばしら」 と言う作品では「月の光ははらわたにしみわたった」という表現がある。 内臓で、身体で感じる感覚、自分では味合うことができないのだろうか。
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