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2004年01月09日(金)


1万字の論文、ついに完成!!!
この3連休で原稿用紙に手書きで写します。
穴あけパンチで穴をあけて、黒紐を通せば終わる!!!
いやぁーもう、頭ぐるんぐるん。活字が目をつぶっても浮かんできそう。



原稿用紙にしたらたったの25枚。
でも、この25枚の中にワタシの卒研が詰まってて
たっくさんの思い出も一緒に入ってて
これはもう、思い出の箱にしまっておくべきものだと思った。



よく頑張った。




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卒業式の日程が決まった。
卒業証書に書かれる名前の正しい漢字と本籍地と誕生日を書いて提出。
A4の和紙に旅立ちのコトバも清書して提出した。



ワタシ、本当に卒業するんだなぁ。
中学校の3年間よりも、高校の3年間よりも、充実した3年間だった。
そう言いきっていい。
忘れたくない思い出や忘れてしまいたい思い出もある。
その全てが今のワタシを作ってる。
いいじゃない。間違ったって、今、こうしてここにいるんだから。






放課後、道路の向かい側にある校舎に論文の資料集めで久しぶりに行った。
道路に面した喫煙所でタバコを吸っていると、1年の時の担任がやって来た。
「先生ー久しぶりじゃーん!髪の毛伸びたねぇ!」
丸坊主にしていた先生の髪の毛がふさふさしていたのに驚いて
開口一番そんなことを言ってしまった。
「先生、ワタシもう卒業だよ。1年の時の失踪事件、本当にごめんなさい。」
寒い中一生懸命ワタシのことを探してくれた先生が
あの時は大嫌いだったけど、今では感謝してる。



あの時辞めないで本当に良かった。
辞めてたらワタシのあれからはきっとどうしようもないグウタラだったはず。
乗り越えることなんて考えないで、逃げるばっかりだったはず。



今、こうやって先生に感謝できるワタシが好きだと思った。


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卒研の授業ではやることがなく、というのも卒論はPCで打っていたせいで
学校では何も手をつけられなくて
トミーと近くの図書館に資料集めに行くと黒板に書き残して
タバコを吸いに外に出た。



図書館は閉館日だった。
陽が当たる場所を探して、座りながら話をした。
「今年の目標は?」
「ひたすらに頑張ること!ずるずる引きずらないこと!何よりも笑顔!」
目標はいっぱいあった。でも、完結に言うと、こういうことだった。




「俺は、そうだなぁ。ジャージに慣れないことかなぁ(苦笑)」
おしゃれさんなトミーにとってジャージが仕事服になることが残念らしい。
古着屋のオーナーになるのが夢だと言っていたけれど
将来を見据えてきちんと人生設計しなおしたらしく、福祉職についたトミー。
大型免許を取ってかっこいいパパになるんだ!って言ってたっけ。



「お前はどんな恋愛をこれからしてくんだろうな」
突然そんなことを言われて、正直戸惑った。



今までトミーには、おっちょこちょいな性格を心配されたり
周りを良く見ないではしゃいでしまう性格を注意されたりしたけど
恋愛まで心配されたのは初めてだった。




「ワタシらしくいられる恋愛をしていくよ」
「変るって言ってたもんな。」
「変るって思った瞬間からもう変ってるんだって」
「今、脱皮中?」
「そうだよ」





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ちょっと遠くのファミレスからメールが届く。
「ココスにいる〜」
「1人で?」
「机ないから。」
時間もあったから行ってみると、必死に履歴書を書いてる友達がいた。



「どこ受けるの?東京?」
ずっと同じ東京にいてほしいと思う人だった。
暇な時間が合えば飲み友達としてずっと連絡を取りたい人だった。
でも、「地元」を受けると聞いて、少し寂しかった。




「そっか」と思ってる以上に寂しそうな顔をしてしまったらしくて
「受かるかわかんないけどさぁー!」と笑顔で言った。




本当は今必死なはずなのに。
この人はどこまで人に優しいんだろう。





「東京じゃ食って行けないから」




確かに、安月給の施設職員では厳しいものが確かにある。
ワタシだって人のことを言えたもんじゃない。
だけどワタシは、やっぱり東京の人でいたいと思う。
変な執着心が離れないでいる。




地元には近い。確かに近い。
電車ですぐだ。
帰って来いとも言われた。
でも、ワタシは東京にいたい。




ただの憧れ。




憧れに向かうことは怖い。
だけど、怖がってばかりはいられない。




泣いた分だけ前に進もうと思う。










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