【復活!】ダイエットなDIARY
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2000年12月05日(火) 長崎効果。

3泊4日。
長崎へ行ってきた。

観光ではなく、調査のための旅行だ。


記念碑の調査である。

記念碑を注意してみる人は少ない。

記念碑は、公園の片隅や山の上や道端や神社の境内などに忘れ去られたようにひっそりとたっている。石に刻まれた文字は風化して読めないこともある。
大きいのもあるし小さいものもある。
古いものもあるし新しいものもある。

日本に、一体いくつ記念碑があるのか誰も知らない。
数えた人がいないからだ。


そういう記念碑、観光のために建てられたのではなく、忘れ去られているようなごく普通の記念碑を探すためには観光ルートから外れることになる。

普通の人々の生活空間にひっそりと足を踏み入れてゆくのである。




長崎は坂の町である。


ちょっと脇道を入れば、そこはもう坂である。
うすい青と灰色が混ざった色の石を敷き詰めた坂道の路地が身をくねらせながらずっと続いている。
そんなに先は見通せない。

それは、大人がふたりやっとすれ違えるぐらいの狭い路地である。
その路地に沿って家の軒先が続いてゆく。
坂道なので、斜めに続いてゆく。

傾斜がきついところは、ところどころ階段になっている。
だから車はもちろん、自転車やバイクでさえ踏み込むことは出来ない。
路地の途中に八百屋や雑貨屋が突然あったりした。

そうした店は緑と白とかに色分けされたビニール製の屋根を路地に差し渡している。
四畳半あるかないかのそういった薄暗い店では、おばさんが店番をしていて、お釣りはレジスターではなく、使い古した箱から出してくれる。
まるで香港かマカオか、どこか別の世界のようである。


階段があったり店があったり狭かったりするので、消防車も入り込めない。
火事が起こったらどうするのだろう。
郵便配達や新聞配達の人はどうするのだろう。

そうした山の頂上には小学校があり、神社があり、公園があり、記念碑が立っている。



うまく表現することは出来ないが、丘陵地帯といえばいいのだろうか。
河に沿って、両側から迫るように山や丘があり、海に続いている。

坂に沿って段々畑のように家が密集しているのだ。
たとえば、ゴルフコースに家を密集させたような感じである。
山とか丘は、たいてい円錐形に高くなっていくので、とぐろを巻いた長い長い蛇のように路地が続いてゆく。

低い側にある家の屋根が路地の左側に続き、高い側にある家の壁が右側に続いてゆく。
集合住宅や建売住宅ではなく、みんな個人個人が勝手に建てた家だから、形も色も材質も形状も新しさも古さもまちまちである。

「尾根伝い」という言葉があるが、屋根伝いに道があるというカンジだ。




猫が沢山いた。

猫は屋根が好きである。

進化上の猫の先祖は鳥やサルのように木の上で暮らしていた。
そのなごりで高いところが好きなのだそうだ。
だから高いところを好むし、猫同士の喧嘩では、高いところにいる猫のほうが勝つのである。
どこかで見たか読んだかした猫知識である。
頭の中にはそんな猫知識を雑多に詰め込んだ引き出しがある。


12月にしては暖かい日差しの中、屋根のそこかしこで猫が日向ぼっこをしていたり、屋根伝いに追いかけっこをしていたりした。


3泊4日で100匹以上は猫を見たと思う。
こんなにも沢山の野良猫の存在が許される街だ。


観光名所はほとんど見なかったが、浮浪者のような人も沢山見かけたが、犬のうんこを踏んでしまったが、長崎はいいところだとおもった。



ボウ・ガンとかで猫が殺されない分、絶対にいいところだと思った。





一日目の歩数  9670歩。
二日目の歩数 21577歩。
三日目の歩数 14485歩。
四日目の歩数 12532歩。

四日間合計  58264歩。

一日平均14566歩。
サラリーマンの平均的な歩数が3000から6000であるから、これは結構な数字である。


今日の体重。
67.0kg。
今日の体脂肪率。
21%。


皿うどんやチャンポンや刺身や鍋など、毎日しっかりと食べ、酒も飲んだのであるが体脂肪率がものすごい減っている。

これを長崎効果という(笑)。



追記

村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』は、ホテルの部屋で読み終えてしまった。
音もなく土にしみこんでゆく、やわらかく静かな雨のような読後感だった。



知らない人からメールで日記の感想を貰った。
お礼のかわりに、そして調子にのって、村上春樹調で今日の日記をかいて見ました(本当か?)。
HPの宣伝もしておこう(笑)。
こちら
です。


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