【復活!】ダイエットなDIARY
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2000年12月08日(金) 白い月。



少し風はあったが、よく晴れた日だった。
いつもどおりにウォーキングに行った。
新しい道を開拓した。


前にかいた砂利道のさらに奥に並行して走っているもう一本の道があった。
高く茂ったススキに隠されて見えなかったのだ。

おそらく農道なのだろう。
農耕車が一台通れるぐらいの道幅だ。
そのための道だ。
わだちのようになった部分は砂利があらわになり、道の中央にはなかば枯れ果てた雑草が茂っている。
そのような道が田んぼの脇をずっと続いている。
1キロ以上続いている。
左手には土だけになった冬の田んぼ。
右手にはススキの茂み。

車の通りそうな気配は無い。
乗用車が通ったなら、きっと中央部の雑草で腹をこすっていくことになるだろう。


青空には雲ひとつも無い。

そこに白い月が浮かんでいた。
昼間見える白い月だ。
大きさは4分の3ほどで、どこかゆがんだ円形にみえる。

昼間出ている月を初めて発見した時のことをはっきりと覚えている。


あれは小学生に上がったばかりの頃だった。
下校時になにげなく見上げた空におおきな白い円形の物が浮かんでいることをを発見したのだ。
あんな巨大なものがあることが信じられなかったし、そもそも自分の知っている空にはあのような白い円は存在しなかった。

一体、いつから空にあのようなものが現れたのか?

驚きとともに、それは何かしら不吉な象徴のように思えた。
それが、巨大な骸骨のように見えたからかもしれない。

人々は特に空を見上げるでもなく、誰も驚いているようには見えなかった。
世界は依然として、何事も無かったように進行している。

子供だったオレは、自分のその「発見」を誰にもいえなかった。


その時の驚きをはっきりと覚えている。


『ねじまき鳥〜』を引き続いて読んでいる。
第2部を読み終え、第3部に入った。
作品世界にはまり込んでしまっている。
エア・ポケットに入ったように、静かな生活を送っている。
今日一日、誰とも一言も会話をしていない。


心に痛みを感じる作品だ。
白い月とその思い出も、その作品が連想させたのかもしれない。


今日の歩数。
14214歩。
今日の体重。
65.4kg。
今日の体脂肪率。
23%。





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