2025年07月04日(金) |
【引用】せとさんのnoteより |
The last one
2.3. フロントオフィスの意図的な賭け
アウダ選手とシャーマ選手の獲得は偶然ではない。これはレブナイズのフロントオフィスによる明確かつ意図的な戦略的選択である。彼らは、フロントコートのシューティング能力を意識的に犠牲にし、その代わりに圧倒的なインサイドでの得点力、フィジカル、そして経験を選択した。この決定により、最後のアジア特別枠選手に求められるプロフィールは、単に重要なだけでなく、他の補強によってすでに「決定づけられている」。
この判断の背景には、次のような思考プロセスがあったと考えられる。
2024-25シーズンの最大の弱点は3ポイントシュート成功率であった 2。 フロントオフィスは、アウトサイドシュートの打てるストレッチ4やストレッチ5の選手を獲得する代わりに、伝統的でシューティング能力の低いビッグマンであるアウダ選手とシャーマ選手を指名した 。 これは一見、矛盾しているように見えるが、より大きな計画の一部であると解釈できる。その計画とは、コートの両端でペイントエリアを支配し、リバウンドを制し、リム周辺で高確率のショットを狙うというものである。 しかし、この戦略は、ディフェンスの収縮を防ぐためのエリートレベルのシューティングがペリメーターに存在しない限り、致命的な欠陥を抱える。スペーシングがなければ、アウダ・シャーマのフロントコートは非効率的で、守りやすいものになってしまう。 したがって、フロントオフィスは、そのエリートレベルのシューティングとショットクリエーション能力を、最後のロスター枠で見つけられるという賭けに出たのである。彼らは「インサイド支配」というバスケットに全てのチップを投じ、アジア特別枠の選手がその賭けを成功させるための鍵となる。その選手は、シューターでなければならないのだ。
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