short story


2005年04月11日(月)


「夕凪」


あの人の声がして
振り向いた。
熱を持った風が凪いだ。

それは多分、
あの時
あの場所で
僕にしか
見つけられなかったものだ。

それにしたって
なんだってこんなにも悲しく
なんだってこんなにも強く
なんだってこんなにも。

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日記才人