short story


2005年06月14日(火)


「手招いて」


情熱的な愛があるなら
穏やかな愛だってある。

心の欲求があれば
理性の欲求だってある。

どれも切り離せないし
いつもごちゃ混ぜになって
すっきりと分かり易くは
なかなかならない。

だからと言ってどっちかだけなんて
いつか必ず無理が出るから
「焦ることはないと思わない?」
と、私は君を手招いて頭を撫でた。
君は、にゃぁ、と一声鳴いて
ゴロゴロとノドを鳴らした。

そもそも私と君のことだもの
きっと、どっちだって
楽しいに決まっているしね。

にゃぁ。

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日記才人