橋本裕の日記
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2007年12月09日(日) 月はおぼろに東山

 昨日は同僚のO先生の車に便乗させてもらって、Oさんの奥さんと私の3人で一ノ宮インターから高速に入り、京都に向かった。途中、石山寺により、紅葉などを3人で鑑賞した。あいにく私のカメラが電池切れで動かなかったが、その分、Oさんと奥さんが私の分も撮ってくれた。ありがたいことである。

Oさんとは同じ数学科だがあまり個人的な話をしたことがなかった。しかし今回、車の中で奥さんを交え、いろいろとプライベートなことまで話し合って、すっかり親しくなってしまった。忘年会が京都になったときは、正直面倒だなと思ったが、こんな出会いがあるから旅はたのしい。

 忘年会は12時少し過ぎに、祇園の花見小路にある「美登幸」という料亭ではじまった。しばらくして、座敷の金屏風の前に舞妓さんが座り、私たちに挨拶した。座がいっぺんに華やいだ。何でも2時間で4万円だそうある。

 私は祇園の座敷に上がるのも、舞妓さんを見るのもはじめてである。さっさく金屏風の前に舞妓さんと並んで記念写真をとってもらった。それから舞妓さんが勺をしにきたときも、前の先生にカメラを渡して、すかさずツーショットを撮ってもらった。田舎者丸出しだが、こんな貴重な機会はそうあるものではない。



 しばらくして、舞妓さんが金屏風の前で踊り始めた。二曲目が有名な「祇園小唄」だった。舞妓さんの踊りをまじかにみて感激した。ここでもおもわず、カメラを取り出してシャッターを押していた。



月はおぼろに東山
霞む夜毎の かがり火に
夢もいざよう 紅桜
しのぶ思いを 振袖に
祇園恋しや だらりの帯よ

そのあと舞妓さんをまじえ、いろいろ話を聞いているうちに、2時間ほどがあっというまに過ぎた。舞妓さんが再び金屏風の舞に正座をして、お別れの挨拶をした。それからしばらくして、私たちの忘年会もお開きになった。

散会のあと、私は元同僚で現在は非常勤講師をしている友人のK先生と、清水寺まで歩いた。さらにその境内を抜けて、清閑寺まで歩いた。夕暮れの迫る道を、K先生と二人で、「相手が女性ならいうことないのになあ」などと冗談を言いながら歩いた。

K先生とは毎年旅行に行っていたが、今年は都合がつかなくて旅行ができなかった。今回はその埋め合わせのようなものである。清閑寺からふたたび清水寺に引き返し、そこの茶屋で二人でぜんざいを食べた。その頃はもう、すっかり夕暮れで、あたりの景色すべてが夢のように美しく見えた。

(今日の一首)

 ほろ酔いで月はおぼろに東山
 舞妓のすがたあはれなるかな


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