異星人繋がりで。 テレビで、「エイリアン4」やってましたね。 エイリアンシリーズ大好きな私は、勿論見ました!
4は、私の好きなフランスの、ジャン・ピエール・ジュネが監督だし、 ウィノナ・ライダー出演してるし(演技はそれほど好きじゃないが、ルックスが大好き)、 あんまり評価は高くないみたいだけど、好きだ。 奇形のクローンや、宇宙船のセットの端々に、監督らしさを感じるんだよね。
シガニー・ウェーバーはシリーズが進むにつれ、どんどんマッチョになってますな。 4では、アップ画面だと、結構年取ったなあ、と感じさせたものの、相変わらず 鍛え上げたガタイしてます。凄いなあ。
目玉のエイリアンのデザインも、水陸両用になってたりと、随分進化。 リプリーが宿主となったことで、エイリアンと人間のDNAが融合し、最新型の エイリアンは、人間に近い姿で生まれますが、この最後のエイリアンと、リプリーの 母性愛による結びつきが、今まで恐怖の対象として、全く違う次元で存在していた エイリアンを、食うか食われるかの関係ではあるものの、同じ生命体として捉えていて、 最後、エイリアンがリプリーによって殺される場面、母親に助けを求める、哀れな 子供のような表情を浮かべているように見えて、ちょっと切なくなります。
ジャン・ピエール・ジュネは、最近はすっかりアメリで有名になっていますが、 エイリアン4の前の作品もSF。「ロスト・チルドレン」という作品。
仏・西で、ハリウッドに負けないSFを創ろう、ということで、巨額の費用を投じて 撮影された映画なのですが、ハリウッドナイズされたエイリアンのようなSFに比べると、 叙情的というか詩的というか、お伽噺のような、それでいて退廃的で不安定な雰囲気が、 非常にヨーロッパ的で、面白い。
なにしろサーカスだし、シャム双生児の婆さんに、同じ顔したクローンの6人兄弟の オッサンに、子供の大きさのままのオバハンだし。 極めつけは、主人公が小悪魔的な魅力の美少女。ハリウッドじゃありえないね。
衣装担当が、ジャン・ポール・ゴルチェで、セピア掛かって暗い画面の色彩が、 またさらに、ヨーロッパのお伽噺風の世界を演出。 大変判りやすい、私のツボの結集のような映画だった…。
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