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2003年04月14日(月) ミカン星人SOS。

 異星人繋がりで。
テレビで、「エイリアン4」やってましたね。
エイリアンシリーズ大好きな私は、勿論見ました!

 4は、私の好きなフランスの、ジャン・ピエール・ジュネが監督だし、
ウィノナ・ライダー出演してるし(演技はそれほど好きじゃないが、ルックスが大好き)、
あんまり評価は高くないみたいだけど、好きだ。
奇形のクローンや、宇宙船のセットの端々に、監督らしさを感じるんだよね。

 シガニー・ウェーバーはシリーズが進むにつれ、どんどんマッチョになってますな。
4では、アップ画面だと、結構年取ったなあ、と感じさせたものの、相変わらず
鍛え上げたガタイしてます。凄いなあ。


 目玉のエイリアンのデザインも、水陸両用になってたりと、随分進化。
リプリーが宿主となったことで、エイリアンと人間のDNAが融合し、最新型の
エイリアンは、人間に近い姿で生まれますが、この最後のエイリアンと、リプリーの
母性愛による結びつきが、今まで恐怖の対象として、全く違う次元で存在していた
エイリアンを、食うか食われるかの関係ではあるものの、同じ生命体として捉えていて、
最後、エイリアンがリプリーによって殺される場面、母親に助けを求める、哀れな
子供のような表情を浮かべているように見えて、ちょっと切なくなります。


 ジャン・ピエール・ジュネは、最近はすっかりアメリで有名になっていますが、
エイリアン4の前の作品もSF。「ロスト・チルドレン」という作品。

仏・西で、ハリウッドに負けないSFを創ろう、ということで、巨額の費用を投じて
撮影された映画なのですが、ハリウッドナイズされたエイリアンのようなSFに比べると、
叙情的というか詩的というか、お伽噺のような、それでいて退廃的で不安定な雰囲気が、
非常にヨーロッパ的で、面白い。

 なにしろサーカスだし、シャム双生児の婆さんに、同じ顔したクローンの6人兄弟の
オッサンに、子供の大きさのままのオバハンだし。
極めつけは、主人公が小悪魔的な魅力の美少女。ハリウッドじゃありえないね。

 衣装担当が、ジャン・ポール・ゴルチェで、セピア掛かって暗い画面の色彩が、
またさらに、ヨーロッパのお伽噺風の世界を演出。
大変判りやすい、私のツボの結集のような映画だった…。


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まめ。 [HOMEPAGE]