人間それなりに生きていれば、1年365日、大抵の日はなんらかの記念日になる訳で。
それは嬉しく楽しいことばかりではなく、辛かったり寂しかったり哀しかったり、 慌しい日常の中で、時間をかけ徐々に癒えてきた傷が、思い出したように不意に シクリと痛むような、そんな記念日もあります。
過ぎ去った時間は決して戻らないし、嘗て味わった悲しみを、感傷的に振り返る だけでは、先には進めないと、充分判っていますが。
全てが正しく、満足がいく結果のみの積み重ねで生きていくなんて、到底不可能で、 失敗も痛みも、必ず出会わなくてはいけないものであるからこそ、時には記憶の奥から 引っ張りだして、同じ轍を再び踏まぬよう、考え、努力していく必要もあると思います。
可哀相な自分の思い出に浸るのではなく、そんな結果しか招けなかった、愚かで 間抜けな自分を叱咤し、前進していくための記念日。
日々の出来事の全てを、明日の糧にしていきたいものです。
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