2003年04月18日(金) |
どっきりチャンネル vol.2 |
4月の番組改編で、テレビ番組もすっかり一新。 人並みに、新しい番組のチェックに余念がない、今日この頃。
「動物のお医者さん」は、人間・動物共に、キャスティングが絶妙でしたが、 ハムテル役と二階堂役の演技が、あまりにも学芸会レベルでちょっとゲンナリ。 動物は、苦労して撮影してるだけあって、予想よりもよかった。 チョビやミケが考えてることが、明文化されてなくても、雰囲気は出ているので、 吹き替えとテロップは却って要らないだろう、と思ったり。
あと、原作に比較的忠実な脚本ですが、どうにもこうにも詰めが甘い。 動物病院や大学の様子など、専門的な部分が素人目に見ても、かなり曖昧で、 キャラクターの面白さと、動物の可愛らしさだけで、話を進めようとしているのが ありあり判るというか。
あれだと、どんどん面白くなくなっていく気がするわ。 確かに動物モノが難しいのは判るけど、原作があれだけ面白いのに、もったいない。
4月からのドラマで一番面白かったのは、「ブラックジャックによろしく」。 深夜の再放送で、第一回放送を見たんですが、俳優陣がみんなとても上手。
主役の妻夫木 聡の、理想に燃える、世間知らずなボンボンって雰囲気が とても嵌っているし、演技上手なのね。妻夫木クン。ちょっと吃驚した。
脇を固めてる俳優さんも、緒方拳、三浦友和、杉本哲太、鈴木京香と、アクが強くて、 存在感ある人ばかり。その分、科白に説得力があって、グッとくるシーンが多い。 私的には、極楽トンボの加藤サンが、すっごくツボ。本業の俳優さんの中でも 全然遜色なくて、演技上手いなあ。
腐ってもドラマのTBSだけあって、医療現場のシーンや脚本も、若干の誇張は あるものの、素人目には、凄くリアリティーがあるし。 医療活動とそれに絡むお金、という現実を、ただ単に、人命の尊さを説くといった 薄っぺらな道徳観で語らずに、もっと深い部分で問題提起しているように感じられました。
2回目以降、どう転ぶかわかりませんが、面白そうです。絶対見る。
深夜番組は、お気に入りだったトリビアの泉の終了で、チョットしょんぼりして いたのですが、新たに面白い番組がスタートしてますよ!
フジテレビ木曜24:35〜25:05 「お厚いのがお好き?」 哲学書など、世界に名だたる名著を、判りやすくもユーモアたっぷりな、卑近な例え話で 解説していく、という、フジお得意の、教養お馬鹿バラエティー。
第1回放送は、残念ながら見逃してしまったのですが、第2回はばっちりチェック。
ニーチェの「ツァラストゥラ」。読んだことねぇーーー!!! ニーチェって、虚無主義だっけ????「神は死んだ」???ああ、聞いたことあるかも。
で、「ツァラストゥラ」の中で、ニーチェは、その当時の欧州の絶対的価値観であった、 キリスト教の教えを、全否定しているらしい。
で、「神を深く信仰する」→「天国へ行けて幸福な死後」という構図は、只の幻想だ、 とするニーチェの主張を、「ダイエットをする」→「痩せてモテモテになれる」という 幻想に例えて、解説したりする訳。
こういう卑近な例えって、根本を履き違える可能性もあるから、教育現場などの 人にモノを伝える専門分野では、結構否定的に捉えられるけど、やっぱり人間は 自分の身の回りと照らし合わせて、実感できる事象でないと理解できないものなので、 お馬鹿な私には、このくらいが理解の許容範囲で、丁度いいです。
「カノッサの屈辱」が好きだった人なら、きっと好きだと思う。 来週は、孫子の「兵法」がテーマらしいので、興味のある方は、是非。
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