やがて楽しき

日々つれづれ、ときどきSMAP。


過去ログからの検索はこちらから
やがて楽しき
2004年03月02日(火) 啓蟄


「なにやってんだ、おま…」「ぺしゃん」

今朝は、満員電車に揺られながら、頭の中で何度もリピートがかかって、
その度に口元がえへら〜とニヤけてしまうので、非常に難儀した。

「なにやってんだ、おま…」「ぺしゃん」

でも、何度も何度も何度も繰り返されるうちに、
ついには、面の皮一枚下でえへら〜する術を身につけるに至る。


夕方、無理に入れていただいたアポに遅れそうになったものだから、
焦って焦ってアスファルトの上をガツガツ歩いていたら、ガツン!と音がして、ブーツの踵が折れてしまった。

がーん。

お取引先に「わ!だいじょぶですか?だいじょぶじゃないですよね!」と驚かれつつ教えていただいた修理屋さんで、
ぶらぶらの踵を20分掛かって直してもらって外に出たら、もうとっぷりと暮れた空。
会社に戻る前に軽く何かお腹に入れておこうと、手近なカフェに入ろうとしたら、
いきなり『ホテル ビーナス』のポスターが目に飛び込んでくる。
なんでこんな所に…と思ったら、つまり、そのカフェは某外国語学校とフロントを共有していて、
「中谷美紀さんの韓国語レッスンは当校が担当しました」ということらしい。

フロントには「初めての韓国語開講」のチラシが貼られていて、
そんな光景をアイスラテを飲みながら眺めていると、
私はクサナギさんの姿を日々追い続けて、確かに沢山のものを受け取り続けているけれど、
ただ受け取るだけで、自分自身では何一つ動こうとしていないじゃないか、
と、ちょっと情けない気分になってしまう。急に自分がからっぽになったような気がしてしまう。

日が落ちたばかりの街の明かりは、残業を終えてから見る深夜の明かりとは違って、
自分を取り戻す瞬間の高揚感に満ち満ちている。
だから、私は、ポツンと自分だけ取り残されたような、そんな気分になってしまう。

でも、これは悪いことではないのかもしれないな。
動き出したいという衝動が、私の中で死んでいないということなのだから。





Copyright(C) 2001-2005 "Greena" All rights reserved.
since 2001/01/06
My Enpitu追加