■■■
■■
■ 色々留言
■■
■ 色々留言
殆ど聞えて無い左耳に鈴を付けるのは少しでも左耳から音が聞えていると安心するから。
二階の高さから飛下りた若者の日記を未だに見続けるのは僕も実家の屋根から飛下りた事があるから。
首に醜い痕がついても首輪を外せずに居るのは僕が其れに何かを託して身に付けているから。
携帯に未だにあの番号が残っているのはまた掛かってくると僕が思いたいから。
死んだ人間の事ばかりを思い出してしまうのは彼等はもう二度と僕を裏切れ無いから。
誰かの家の鍵を持ち続けているのは僕がまだ忘れ切れて無いから。
己の画像を正視出来無いのは僕が父親に似ているから。
「如何してアンタはまだ生きてるの?」笑顔でそう訊かれた。其処だけ笑わずに居た眼は何か訴えている気がした。
「同情引きたくて言ってる?」病気についてそう問われた。声が震えている気がした。
僕は彼の人の如く、己の病を言訳に発作が起きた振りをし同情を引いて傍に居続けて貰おうとはし無い。
其の厭らしい器用さは僕には遺伝し無かったと思いたい。
二階の高さから飛下りた若者の日記を未だに見続けるのは僕も実家の屋根から飛下りた事があるから。
首に醜い痕がついても首輪を外せずに居るのは僕が其れに何かを託して身に付けているから。
携帯に未だにあの番号が残っているのはまた掛かってくると僕が思いたいから。
死んだ人間の事ばかりを思い出してしまうのは彼等はもう二度と僕を裏切れ無いから。
誰かの家の鍵を持ち続けているのは僕がまだ忘れ切れて無いから。
己の画像を正視出来無いのは僕が父親に似ているから。
「如何してアンタはまだ生きてるの?」笑顔でそう訊かれた。其処だけ笑わずに居た眼は何か訴えている気がした。
「同情引きたくて言ってる?」病気についてそう問われた。声が震えている気がした。
僕は彼の人の如く、己の病を言訳に発作が起きた振りをし同情を引いて傍に居続けて貰おうとはし無い。
其の厭らしい器用さは僕には遺伝し無かったと思いたい。
2001年12月28日(金)