 |
 |
■■■
■■
■ 甲州街道は今年、土曜日も通行止めになりました。
先週末、ひょんなことから八王子祭りにお邪魔した。 なんと、「八王子の夏が燃えて」いた。
こどものころからよく、仙台の七夕祭り(今年ももうすぐネ)を みていたけれど、パレードやらはみたことがなかったし、 何だか地味なイメージすら持っていた。
これほど大掛かりなお囃子やら民謡流しやら山車やらの 集合体〜このために生きているひとがぜったい居そうな〜は 初めてだったし、日本文化の素晴らしさをひしひしと 感じてしまったのである。
ニッポンにはたくさんの神様がいて、すてきだと思う。 ひとつの町にひとつの山車があって、皆で声掛け合って 曳きまわす。 うつくしい彫り物が贅沢に施され、堤燈がぼんやりとたくさん ともされている。 お太鼓のリズムと鉦(カネ)と笛の音にのって、 ひょっとこやらおかめやら、白ぎつねやら獅子舞やらが 狂喜乱舞する。 夜が深まっていって、皆がその熱気に陶酔する。 怪しげな世界。
それぞれまったく違ったリズムと音色のお囃子をもっていて、 山車と山車が鼻先をつき合わせてそれを競い合う「ぶっつけ」。
あまりにむんむんとした熱気と古い神様と、人々の地元を愛する 心みたいなものが混ざり合っていて、どろっとした濃度の空気を 醸し出していたので、わたしはうっとりと陶酔して思わず ふらふら山車の後をついていった。
とくにあの、鬼の面はいけない。 あまりに厳しく、強く、たくましく、迫力があって。 そのたすきがけ、振り乱す赤い髪、日焼けして太く毛深い 自前の腕。その先に握られた鈍く光る小刀。 鬼の魂。 魅せられました。
なんて濃い週末だったんだろう。 ひさしぶりの友だちといっしょに。
2003年08月05日(火)
|
|
 |