あふりかくじらノート
あふりかくじら



 甲州街道は今年、土曜日も通行止めになりました。

先週末、ひょんなことから八王子祭りにお邪魔した。
なんと、「八王子の夏が燃えて」いた。

こどものころからよく、仙台の七夕祭り(今年ももうすぐネ)を
みていたけれど、パレードやらはみたことがなかったし、
何だか地味なイメージすら持っていた。

これほど大掛かりなお囃子やら民謡流しやら山車やらの
集合体〜このために生きているひとがぜったい居そうな〜は
初めてだったし、日本文化の素晴らしさをひしひしと
感じてしまったのである。

ニッポンにはたくさんの神様がいて、すてきだと思う。
ひとつの町にひとつの山車があって、皆で声掛け合って
曳きまわす。
うつくしい彫り物が贅沢に施され、堤燈がぼんやりとたくさん
ともされている。
お太鼓のリズムと鉦(カネ)と笛の音にのって、
ひょっとこやらおかめやら、白ぎつねやら獅子舞やらが
狂喜乱舞する。
夜が深まっていって、皆がその熱気に陶酔する。
怪しげな世界。

それぞれまったく違ったリズムと音色のお囃子をもっていて、
山車と山車が鼻先をつき合わせてそれを競い合う「ぶっつけ」。

あまりにむんむんとした熱気と古い神様と、人々の地元を愛する
心みたいなものが混ざり合っていて、どろっとした濃度の空気を
醸し出していたので、わたしはうっとりと陶酔して思わず
ふらふら山車の後をついていった。

とくにあの、鬼の面はいけない。
あまりに厳しく、強く、たくましく、迫力があって。
そのたすきがけ、振り乱す赤い髪、日焼けして太く毛深い
自前の腕。その先に握られた鈍く光る小刀。
鬼の魂。
魅せられました。

なんて濃い週末だったんだろう。
ひさしぶりの友だちといっしょに。

2003年08月05日(火)
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