あふりかくじらノート
あふりかくじら



 中国からやってきた「世界に一つだけの花」

荒涼とつづく砂漠に鮮やかに映える赤いドレスは
わたしも知らないわけではなかったけれど、
とうとうこの週末、思わず手にとってしまった。

「女子十二楽坊」というなにやら狙ったような名前で、
ずいぶんと受けのよさそうなアレンジと選曲をしている
けれども、なによりもビジュアル的にきれいだし、
その中国の美しい音色はじゅうぶんな魅力だ。

唐の時代の宮中音楽につかわれるそれらの楽器の名前が良い。
二胡、琵琶、竹笛、月琴、フールースー(どれだろう?)、トゥーリャン。

「世界に一つだけの花」というやさしい曲。
非常に面倒見が良くて皆にしたわれていた上司が
名古屋へ行ってしまう日、一生懸命に考えた送別会の
イベントでその曲を流そうとしたあのひとを思い出す。
SMAPが歌うその曲はまだ新曲で発売されておらず、
結局その思いはかなうことなく、上司は東京を去ってしまった。
それをツタヤに探しにいった自分はとても残念だった。

いま、その曲をあの場に添えようとした彼も会社からいなくなり、
ちょっと哀しいこともおきた。
どこの街で生きているのか知らないけれど、もう会うことはないだろうと思う。

わたしのなかであの曲は、彼のちょっと淋しい思い出とともによみがえる。

赤いドレスを着たきれいな女のひとたちが、悠久の歴史の重みをもった
すてきな楽器達で奏でている。

2003年09月21日(日)
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