あふりかくじらノート
あふりかくじら



 くじらの帰属意識。

どこにも属しているといえず、自分の無職っぷりを
茶化したりもする。
会社に属しているということは、それはそれで安心感もあり、
非常に精神的に楽である。
だが、そのことが同時に、自分自身の守備範囲を初対面の人に対して
無条件に制限してしまうことになることを、いつも恐れる。
それだけに、今の状態もまた、気持ちが楽なこともある。
まったく、私はひとつところに落ち着かない性分だ。

会社員というステータスもやめたし、先週末は敬愛する
先輩の手伝いで集中セミナー&シンポジウムの運営に携わったわけだ。
コンベンション会社に勤め、まぁ、セミナーやら同時通訳の現場
やらに何度も立ち会ってたことが若干役立ったのかもしれない。

テーマは「現代アフリカの宗教と呪術」。
なんとも怪しげなテーマ。
そしてとにかくアカデミックだった。
わたしも頭のリハビリが必要。

集まっていたのは、やっぱり人類学者が多い。
人類学というものに対して言及するのはここでは控えるが、
百人くらいの人間が集まって、アフリカの宗教と呪術について
熱心に討論する様子というのは、それだけで人類学的調査の
価値があるような気もしなくもない。

わたしは、人類学者にはなれないと思った。

じゃあ、「アフリカニスト」なのだろうか。
「文学研究者」という人種ははっきりいって好きじゃないし、
第一わたしは文学研究などしていない。
いわゆる普通の会社員なんかは、「研究」というと、白衣着て
実験室でフラスコ握りながら黒ぶちめがねかけている人物を
想像しながら「何をケンキュウしているの?」とたずねる。
「アフリカ研究」というと「へぇすごいね。」と腑に落ちないように
いわれてしまう。何をケンキュウしているのだろう。

とりいそぎ、「物書き」がいいのだろうか。
「あふりかくじら」じゃあ、わけがわからないしねぇ。

とにかく、多くの人々に会えたのは、これまた収穫。
酒のほうも、リハビリが必要だ。
酒が呑めなきゃお話にならない。


2003年11月12日(水)
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