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■ くじらの帰属意識。
どこにも属しているといえず、自分の無職っぷりを 茶化したりもする。 会社に属しているということは、それはそれで安心感もあり、 非常に精神的に楽である。 だが、そのことが同時に、自分自身の守備範囲を初対面の人に対して 無条件に制限してしまうことになることを、いつも恐れる。 それだけに、今の状態もまた、気持ちが楽なこともある。 まったく、私はひとつところに落ち着かない性分だ。
会社員というステータスもやめたし、先週末は敬愛する 先輩の手伝いで集中セミナー&シンポジウムの運営に携わったわけだ。 コンベンション会社に勤め、まぁ、セミナーやら同時通訳の現場 やらに何度も立ち会ってたことが若干役立ったのかもしれない。
テーマは「現代アフリカの宗教と呪術」。 なんとも怪しげなテーマ。 そしてとにかくアカデミックだった。 わたしも頭のリハビリが必要。
集まっていたのは、やっぱり人類学者が多い。 人類学というものに対して言及するのはここでは控えるが、 百人くらいの人間が集まって、アフリカの宗教と呪術について 熱心に討論する様子というのは、それだけで人類学的調査の 価値があるような気もしなくもない。
わたしは、人類学者にはなれないと思った。
じゃあ、「アフリカニスト」なのだろうか。 「文学研究者」という人種ははっきりいって好きじゃないし、 第一わたしは文学研究などしていない。 いわゆる普通の会社員なんかは、「研究」というと、白衣着て 実験室でフラスコ握りながら黒ぶちめがねかけている人物を 想像しながら「何をケンキュウしているの?」とたずねる。 「アフリカ研究」というと「へぇすごいね。」と腑に落ちないように いわれてしまう。何をケンキュウしているのだろう。
とりいそぎ、「物書き」がいいのだろうか。 「あふりかくじら」じゃあ、わけがわからないしねぇ。
とにかく、多くの人々に会えたのは、これまた収穫。 酒のほうも、リハビリが必要だ。 酒が呑めなきゃお話にならない。
2003年11月12日(水)
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