無責任賛歌
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2002年01月29日(火) |
休み過ぎだって自覚はあるのよ。一応。/DVD『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』/『西岸良平名作集 蜃気郎Ⅱ』ほか |
年初めだっつーのに、また仕事休み。 有給を一番有効に使ってるな、オレ。 でも、トイレに行くたびに自分の真っ赤な血を見る生活も飽きたぞ。いい加減で止まれ。 いつまで経ってもしげが家事をしないので、洗濯やトイレ掃除などする。 だから病人をこき使わせるんじゃねーってば。 疲れて後はDVD三昧(疲れてるんだったら寝てろってば)。
DVD『ジャングルはいつもハレのちグゥ』6巻。 このシリーズもあと1巻で終わりだなや。 物語はいよいよ「コンクリートジャングル編」。これはもうなんと言ってもロバさんの登場にトドメをさすね。 いくらハレのかあちゃんがお嬢さまだからって、拳銃持ったボディガードがいるってのは変だろ、そこはテ○直後のマンハッタンかっ! てなマジメなツッコミはなし。やっぱ、「狙われている!」(狙ってないって)って一般人を撃ってくれるのがいいねえ。最近のマンガやアニメ、この程度のことでも自粛したりするし。戦争アニメで銃ぶっ放すのはよくても、子供向けや日常マンガじゃダメってかよ(`m´#)。 もちろん、このロバさんの「たいしたことない出来事でも疑心暗鬼の末に針小棒大に解釈してしまう」ってギャグは、鴨川つばめや江口寿史が80年代にさんざんやりまくったギャグだ。けれど、最近このギャグのルーツはなにかなあ、と思ってて、気づいたのだ。 これ、オー・ヘンリーの『最後の一葉』だわ。 「あの葉っぱが散ったら私も死ぬの」って、んなわけあるかい! これが難病ものの少女マンガを経て、「思い込み激しいギャグキャラ」の造型に一役買ったってわけだ。いやあ、オー・ヘンリーって偉大なギャグメーカーだったんだねえ。 ……異論・反論、お待ちしてます(^o^)。
テレビはちょうどこの辺から見始めたころ。 ギャグもぶっ飛んでるし、オタクマインドが横溢してるってのに、なんでたった26話で終わっちゃったんだか(だからか)。 本郷みつる、原恵一に続く「第三の男」水島努をみんなでプッシュしよう!
DVD『カウボーイビバップ 天国の扉』。 テレビシリーズと比べるとイマイチだった映画版だけど、結局買いました。メイキングDVDから買ってるし、1巻だけないってのも淋しいし。 ああ、でもやっぱり、オープニングからの10分巻は最高にイイなあ。 あのオープニングがライブアクションで作られたものではないと知ったら、ディズニーを始めとするアメリカのアニメーションスタッフはみんな度肝を抜くことだろう。職人の仕事がアニメの世界にはまだ残ってんだよなあ。 石橋蓮司のレンジィはやっぱり最高! こんなに楽しそうな石橋さんも滅多にない。 でも、これがシリーズ最後のリリースだってのに、特典はそれほどついてなかったなあ。予告編にヤマちゃんのメッセージくらいで。 確かに、映画はあくまで本編のみ、フロクなんて邪道って考え方も好きなんだけど、やっぱりオマケつきのお菓子って、ツイ、買っちゃうじゃん。メイキングなんかはやっぱり映画製作のドキュメンタリー的面白さが味わえて楽しいのだ。 それとも、プロダクョンIG、意外と秘密主義でウラは見せないってか?
DVD『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』。 子供のころは実はあまり好きになれなかったんだよね、『サンダ対ガイラ』。 なぜって、水野久美にくっついてるラス・タンブリンが嫌いだったから(^_^;)。 いやはや、ツマンナイ理由で名作の評価を落とすような言動は慎まねばね。今見返してみても、ラス・タンブリンの大根&手抜き演技は、日本人の眼からみてもバレバレなんだが。 しかし、前作『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』からの続きならニック・アダムスでいいじゃんかよう、どうしてタンブリンなんだよう。 実際、疑問に思うのは、本当にこれって『バラゴン』の続編なのかなあ、ってことだ。タンブリンも水野久美も、いかにも以前からフランケンシュタインを知ってるようなこと言ってやがるが、役名違うじゃんか。 水野久美、おまえいつからスエコからアケミに改名したんだよ。 そのへん、昔は大らかだったのかなあ。だいたい、アチラじゃこの二作が続きものだって知ってるの、相当なオタクだけみたいだぞ。 タイトルだって、ちょいとアチラの洋画データベースのサイトで調べてみたんだが、“Adventure of Gargantuas ”“Duel of the Gargantuas ”“The War of the Gargantuas”と、“Frankenstein's Monsters: Sanda vs. Gailah ”と正確に英語化してるものは少ない。ご承知のとおり、『ガルガンチュア』はフランスの伝説に出てくる巨人のこと。つまりフランケンシュタインとは縁もゆかりもありませんって体裁なわけだ。確かに「あれはフランケンの怪物です」って言われたって納得いかねえものな。 そのサイトでは、評価が10個の星のうち、5個ついていた。 『ゴジラ』(1954)が7つ星、『GMK』が9つ星(?!)であるのに比べると、たいして高くない。評価のコメントも、誉めてるのもあるが、「見るに耐えない」なんて酷評してるものもチラホラ。でもそれってやっぱりラス・タンブリンのクソ演技に絡んでる点が大きいみたいだから、あれさえなけりゃなあ、と無念に思うんである。合作だからってねえ、もちっとマシなキャスト組めなかったのかなあ。本当はジョージ・チャキリスがほしかったのに、断られてタンブリンに行ったんじゃないかって気すらするぞ。 このころの東宝はやたらと海外戦略を取ってたような気がする。予告編を見てみても、「世界の東宝」なんて堂々と謳ってたもんなあ(東映もアニメじゃそんなテロップ流してたけど)。今見ると、結構恥ずかしいぞ。 特典映像は、その海外版でのつけたし特撮シーンなどを収録しているけど、撮り直したものというよりも、日本版でカットしてたものを復活させたって感じみたいだ。 ガイラが走り抜けるシーン、人間を食って吐き捨てるシーン、サンダ対ガイラの決闘シーンなど、結構見られるシーンがカットされている。残酷だったり、場面がうまく繋がらなかったり、そんなところがカットの理由だったんじゃなかろうか。
マンガ、西岸良平『西岸良平名作集 蜃気郎Ⅱ』(双葉社・300円)。 1巻ではあまり描かれなかった蜃気郎の失敗談もいくつか登場。 怪盗もたまには失敗するって話を混ぜた方が親しみが湧く、と考えてのことかもしれないけれど、でも犯罪が見事に成功した時の話の方が圧倒的におもしろい。 ただの怪盗話じゃなくて、不思議譚、怪談、ホラー的な話も混じっている。 誰も知らない地下鉄が走ってる、なんて話は、都市伝説に取材してるんじゃないかな。西岸さん、ホントにいろんな所からモチーフを持ってきてるんだなあ。 解説がわりに、地下鉄の紹介コラムが載ってるんだけど、東京には地下鉄博物館ってのもあるらしい。開業当時の上野駅が再現されてるっていうことだから、これは機会があったら見てみたいものだ。
マンガ『スーパーロボットマガジン』vol.4(双葉社・680円)。 ああ、巻頭から『ゲッターロボアーク』がハズれちゃった。 一回だけの措置なのか人気がなかったのか。後者って気がするなあ。一度完結したものをまた続けるってのも、ねえ。 代わりに巻頭に来たのが、富士原昌幸の『鋼の救世主』。 なんだかもー、ただの対戦ゲームならともかく、∀ガンダムとザブングルとブライガーとガンダムXとマジンガーZとグレートマジンガーとゲッターロボとマジンカイザーとマクロスとコンバトラーVと、あと何が出てたっけ、ともかくこんなのが全部一緒くたになって、「マシンナリー・チルドレン」とかいう、エヴァもどきと戦ってたりしてるのだ。 ストーリーっつーか設定はどないなっとんじゃ。『オレは悪魔だデビルマン』と同じで、誰かさんがむりやり作った世界なのか。つじつまが合わんぞ。ここまで来ると昔ながらのえすえふふぁんにはついてける世界じゃありまっしぇーん。
もうこの雑誌で一番の楽しみなのは、はぬまあんさんの『いい旅ロボ気分』になりつつあるな(^o^)。 ㈱ココロの空圧制御恐竜ロボ、こいつは燃えまっせ!! まだ一部の展覧会でしか公開してみたいだけれど、これが博物館あたりで常設展示されるってんだたら、私ゃ矢も盾もたまらず見に行っちゃうけどなあ。
夜中にいきなりテレビからぴぽぴぽーん、と緊急ニュースのテロップが。 また地震かなあ、と思っていたら、「田中外相更迭」だと。 あちゃちゃ、ついにかぁ。 まあ、よく持ったほうかなあ、と思ってたら、また、ぴぽぴぽーん。いや、「更迭ニュース」なら今見たよ、と画面に突っ込んでると、今度は「野上義二外務次官も更迭」だと。 更にやっぱりというか、鈴木宗男衆院議院運営委員長も辞任の意向を示しているとか。
コイズミ先生「ケンカの原因はなんなの?! 先生に言ってごらんなさい!」 マキコちゃん「うえーん、よっちゃんが私の髪を引っ張ったのー」 ヨシジくん 「ちがわい、先にマキちゃんがボクを突き飛ばしたんだい!」 マキコちゃん「うそ! 私そんなことしてないもン!」 ヨシジくん 「ボクだって髪なんか引っ張ってないやい!」 マキコちゃん「引っ張ったもん!」 ヨシジくん 「へーン、何時何分何秒だよう!」 マキコちゃん「だって後ろでムッちゃんも見てたのに!」 コイズミ先生「ホントなの? ムッちゃん!」 ムネオくん 「知らねえよ! オレ、関係ねーよ!」 コイズミ先生「もういいわ! みんな、今日はお昼ご飯抜き!」 マ・ヨ・ム 『ええ~?! そんなあ~!』 まあ、こんな感じか。 裁定としては、なんの面白味もない結末になっちまったなあ、という印象だ。 要するにNGOの締め出しを謀ったのは誰か、それを追求させないって結果だもんね。 誰かも何も鈴木宗男自身が「そういう意図で言ったんじゃない」と、「言ったこと」自体は認めてるってえのに。 小泉首相もねえ、「女の涙にゃ勝てないね」とか言ってたんだから、女と心中するくらいのハラを括ってくれてりゃよかったのに。「女に背中切られるくらいじゃないと女は描けません」と溝口健二も言ってたぞ。関係ないか。
けどまあ、これで国民の判官贔屓が、田中真紀子への同情票を確実に集めることは間違いないな。案外、「次があるから」とかなんとか、それをカードに小泉首相は田中外相に更迭を納得させたんじゃなかろうか。
「アナタはん、ウチを捨てなさりはるんどすか?」 「泣くなおマキ、俺だってツレえのサ」 「そない言わはっても、もうウチにはアナタはんしかおらしまへんのどす」 「別に切れろと言ってるわけじゃねェ、二人の間にゃ、インターバルってものが必要なんだよゥ」 「いやどす。ウチは片時だって、アナタはんと別れとうはおまへん」 「耐えるのサ、おマキ、いつかまた、春も巡って来ようってもんじゃねぇかよゥ」
もっとも、女にこんなこと言ってて、誠実なヤツなんて、まずいねえけどな(^^)。 この程度のカケヒキくらいは青二才の小泉首相にだってできるんじゃないかって思うんだけれども、自分の人気が落ちるってことはあまり考えてないような気がする。まあ、「思いあがり」発言は首相になる前から頻繁にやってた人だし、今回も「思いあがった」末の勇み足なんだろうね。 その辺まで読めちゃうところが、この国の政治がつまんないとこ。もちっと楽しめるキャラ出してくれや(って映画じゃないって)。
どさくさに紛れるような形で、大橋巨泉もいきなり辞職。 テレビは、記者会見の席上で、民主党の金田誠一衆院議員、社民党の福島瑞穂幹事長、辻元清美政審会長なんかが、「辞めないで」コールしながら取り囲む様子を映してたけど、こういう三文芝居が見てるほうに通じると思ってる分、こいつらは実に始末に悪い。 政策がどーの、思想がどーのってことの前に、国民を舐めてなきゃ、こんなパフォーマンスはできねえって。でなきゃ、何もしなかった巨泉をどうして引き止める必要がある? 「人権派」を標榜する連中って、こんなのが多いからやんなるんだよなあ。
2001年01月29日(月) 癒し癒され恋焦がれ。/アニメ『地球防衛企業ダイ・ガード』13巻ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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