イグレシア監督の新作「みんなのしあわせ」を観てきたのだ!
この監督については去年公開の「どつかれてアンダルシア(仮)」がビデオになってるから即座に借りることをオススメします。 とにかく素晴らしいので、一度は見て欲しいものです。
ところで今回の映画。 タイトルはやや三谷幸喜的ですが、内容は全く正反対です。 基本的にこの監督の作品はホラーというか、ややヴァイオレンスな味つけでして、スペイン人てのはこうもゲテゲテが好きなのかしらと思わずにはいられません。
あらすじは…。 不動産会社でセールス担当の主人公ジュリアがある日担当したアパートは、見かけは古いものの内装は最高の物件。客へのセールスはそっちのけで、恋人を呼び寄せてゴージャスな夜をそこで過ごすことに。ところが、上の階からゴキブリは降ってくるわ、水は漏るわで、消防隊と一緒に上の階を訪ねてみると、腐乱した老人の死体が転がっているではありませんか! そこで拾った財布から出て来たメモを解読したことで、彼女と怪しいアパートの住人達との戦いの火蓋が切って落とされたのだ…。 という感じです。
で、イグレシア監督らしく、ひたすらブラックな場面の連続です。 サスペリアも真っ青なエレベーターシーンや、とにかく不気味なアパートの住人達の執拗な描写、いつものごとく荒々しい女性陣。(いや、毎回この監督の女性観はかなり歪んでるんじゃないかと思うぐらい、女性は乱暴者ばかりなんです。でなければ無能)
主人公ジュリアもどすこいオバハンです。でも、ナイスバディ。 冒頭の腐乱死体から始まって、血しぶきや痛いシーン続出なので、そういうのが弱い人にはすすめられないんですが、面白かった!
怪しい住人の中でも隣人のスターウォーズ・オタク青年(引きこもり)が良い味出してます。私の口からはとてもナニをしているか言えませんが、「フォースがあふれる…」には大受けしちゃいました。だってだって…。 でも「フォースが共にあらんことを」等のキメ台詞は英語にして欲しかったー。 スペイン語だとイマイチ格好よくないね。まぁスペイン人はそれでよいのかもしれんが。 この監督は舞台がいつもマドリッドなんだけど、叩きつけるような雨とスラム街みたいな街並みの衛生状態の悪い場所としか思えないのね。 本当はきっとキレイな所なんでしょうけれど…。
今回この映画を見るために初めて渋谷のシネマ・ソサエティに行きました。キレイだし、女性専用シートもあるしよい所でした。トイレが素敵デザイン。 もう一回見ても良いなぁ。 1000円の日に行ったから、値段分は確実に楽しみました。
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