昨日は久々に渋谷の街を徘徊したので、年寄りは疲れました。 心穏やかに過ごすため、図書館で借りた本を読んでのたのたしてます。
「邪悪な花鳥風月/岩井志麻子」 岩井志麻子はやや艶系の路線で行くんですかね。これも男女の情念が絡んだ話なので、読後感は重いです。しかも救われない話だし。イマイチ。
「都市空間の怪異/宮田登」 この人も妖怪学の人なので、最近のマイブームとして読んでます。まだ途中。
「影との戦い/ル=グウィン」 言わずとしれた「ゲド戦記」の1巻です。なぜか突然読みたくなって借りちゃった。 なんど読み返しても、この1巻が好きなんだな。師匠のジジィがね。 いつも同じセリフで悶絶するんだけど、今回もやっぱり同じ所でつまずいたですよ。 「いとしいハヤブサめ。うまく飛んでいくんじゃぞ。」 どうです? 師匠の魔法使い(ジジィ)オジオン様が、ボロボロに傷つきながらも帰って来た弟子のゲドが、大きな戦いを前に休もうとして去りゆく背中にそっと呟くセリフなんですが。ハヤブサはゲドの呼び名みたいなものです。 たまらんですね。ジジィと弟子(少年)の師弟愛。
「月冠の巫王/たつみや章」 「月神シリーズ」の4巻、最終巻です。たつみや章は一部ではフジミで有名な例の人の児童文学向けの別名ですが、これが良い仕事してるんですわ。 この話も縄文と弥生の異文化が出会う時代を舞台にした、日本史とは違う世界のファンタジーです。シリーズ名にもなっている"月神"とは元々主人公ポイシュマが暮らす村にいた美青年シクイルケのことなのです。幼馴染で村長のアテルイとシクイルケのラブラブぶり、ポイシュマと弥生の村から流れてきたワカヒコとのやり取りなど、全編やおい風味をまぶしつつ、最後まで破綻のないストーリーはこの人ならではのテクニックです。 児童文学でありながら、別の読み方もできるという嬉しい構造でした。おすすめです。 これはシリーズ通して読んで欲しい作品です。
「西へ行く者は西へ進む/えのきどいちろう」 この人のエッセイは読んでいてホッとします。 80年代の香り漂う落ち着いた日本語だからかな。 この本に入っている文章は「NAVI」に掲載されていたものなので、車に関係している文章が多いんですが、"車に名前をつけるのに男女差はあるか?"を始めとする不思議な切り込み方なので車にウトイ私でも読みやすかったです。
「娘たちのための狩りと釣りの手引き」 物々しい題名ですが、特にそんな大変なイロゴトめいた内容じゃありません。 ある家族の生活が長い期間に渡って語られるような語られていないような…。 外国人の家族間での距離の取り方が私には馴染めないので、あまり読んでも面白くなかったりするのです。うーん。疲れた。
他にも「指輪物語」(映画の前に復習しないとね)、「魔女と暮らせば」(同じ作者の「魔法使いハウル」シリーズがジブリで映画化するらしい)などなど借りているので、しばらく楽しめそうです。 五條瑛の「スノー・グッピー」と三浦しをん「白蛇島」はリクエスト済みだし!
あとは新聞広告で見た「世界お守り大全」を見てみたいなぁ。
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