あちこちに散らばった欠片を拾い集めて小さな小さな月を作る。闇夜を照らす美しい月を。あたしはとても不器用だから、それには時間がかかるかも知れない。でも、探すのを止めないし、決して投げ出したりはしない。ひとつひとつ根気良く組み立てるんだ。いつかその温かな淡い光に身体全てを包むまで。