ひぽこんコラム

2004年11月19日(金) 罪深い私

 東京新聞でファルージャで実際に起こってることを読みました。米軍はまず最初に病院に乗り込んで、お医者さんやら病院にいる人達を縛り上げたそうです。なぜなら、前の攻撃の時に病院から情報が……どれだけ市民が死んだとか…外に流れたからだそうで、これは明らかに国際法にも違反しているそうです。と言うか、そんな法律を持ち出さなくても、そんな狂ったことが出来るなんて、神経が完全にイッてしまっていますね。戦場では兵隊さんたちはとても正気ではいられないのでヤク漬けで、だからこそベトナム戦争の後にみんなドラッグ中毒から抜けられなかったわけですが、せめてその狂った行為をした人達が、ドラッグのせいでどうなってしまったと思いたいです。そうでなければ、もう、完全に。あの国はおかしすぎるから。そんな命令出してるなんて…。
 でももっと恐ろしいのは、本当に無差別に破壊力の大きな爆弾で攻撃をしてて、妊婦さんの体から胎児が飛び出てしまった死体もあったそうです。それを(妊婦さんの)妹さんが見てしまって、今も彼女は頭からその光景が離れなくて悲しみと狂気の中にいるようです。きっとそれは1例ではなく、たくさんたくさん同じような光景があるのでしょう。想像しましょう。砂にまみれて目をカッと見開き、血だらけで死んでる女性。まるで人形のようにおかしな形に曲がってしまった手足。髪の毛は血でベッタリと顔にヘバリつき。その顔もベコンと凹んで苦痛に歪んでいる。そして横には血となんだか分からない体液にまみれ、それに砂がついて泥人形のようになって、白眼剥いて死んでいる赤ん坊。まだ十分に大きくなっていなくて、でもこの世に出てきた赤ん坊。もちろんヘソでお母さんと結び付いたまま。そんな凄惨な光景を。肉の腐った臭いが鼻について、とにかくおぞましいばかりの光景を。
 でもそんな爆弾をおとしているアメリカは浮かれていました。NYで、ハゲちゃんが行き付け〜というダウンタウンの「今1番イケてるカフェ」ちゅ〜〜のに行きました。@ブッシュ当選の夜。新聞ではNYは泣いている!ブラックチューズデーだった!とか書いてあったけど、大嘘。女たちはブランド物で全身覆い尽くしてオシャレで表情はパリス・ヒルトンみたいな下品さで、でも可愛くて…。男達はみんなアントニオ・バンデラスみたいで、イヤらしくてゲヒゲヒしてて…。ハゲちゃん、なんでこんな馬鹿な店で、しかも飯もクソまずくて、こんな所にゲヒゲヒいるのかしら?と思いました(ああでも。翌々日に行った別のハゲちゃん行き付け茶店はよかったけど…ってハゲちゃん詣でしてるのかって?ああううう)みんな楽しそうに生きてて、そしてファルージャでの戦闘なんて私が見ていた時もチョッとして報道されてなかったTVとか。アメリカ軍の人達が勇ましく撃ってる姿のみでした。
 でも私自身もそんな傍観者の一人に過ぎず。等しく罪深い人間。大バカ者です。お母さんの体から胎児が飛び出てしまったそのときに、おそらくゲラゲラ笑っていた馬鹿者です。どうやってこれの罪滅ぼしができるのでしょうか?まったく分かりません。
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