日々日記
いちらん…ふるい…あたらしい
熟睡しているときのとむはそれはもう可愛い。 四つ足フェチにはたまらない可愛らしさ。
乾いた鼻も気にせずに、一心に眠る。
そんな可愛いお前を置いていく。 きっとお前はかわいい尻尾を振りながら、 とてとてと歩いてわたしの姿を探すだろう。
そのことを思うだけで涙が。 きりきりと胸が痛む。
やはりまだ連れては行けないのだ。 不甲斐ないわたしを許して。
お前はここで、母さんたちを笑わせてやって欲しい。
おまえのその「人の良さそうな」目と仕種とで、 日々の煩雑なことに追われて尖った家族の心を、まあるくしてあげて。 お前にはそれができる。
ひとまずはそれぞれの場所で、 それぞれのやることを遂行することにしよう。
そうでも思わないと、 わたしは悲しくて悲しくて胸が潰れそうになるよ。
とむ。
いい子。
可愛い子。
無心に眠れ。
起きたら、また、遊ぼうね。
inu-chan
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