ニムの花
ニムのひとりごと*ニムの落し物*ニムの恋

2005年02月16日(水) 無題 2




そろそろこの寒さにも音を上げそうだ。手が冷たく悴んで自分の頬に触れて自分で驚くくらいに。はる・なつ・あき・ふゆと四季が存在するように人間にも春夏秋冬がある。恋をすると春。激しく何かを求めるときは夏。じっくり考え込むときは秋。静かな悲しみに浸るときは冬。

私のハート型に縫われた心の糸がほつれかけている。そこにできた穴からポロポロと色々なものが落ちている。どこになにを落としたのかわからなくなるくらいたくさん。針と糸はあるのだけれど縫い方がわからないのだ。真っ赤な糸に鋭い先端の針。生まれたときにお母さんが縫ってくれたはずなのに、もう21年も経ってしまったからそろそろボロになってきたのかもしれない。けれど、今度は自分で縫わなくてはならない。自分に必要なモノを詰め込んで一杯にしたら綺麗に縫わなくちゃいけない。でも落ちてしまったモノをまたみつけるのには時間がかかりそうだ。その間にも次から次へと大切なモノが落ちていっている。安全ピンがいる。そう一時的にこの穴を塞ぐための安全ピンが!その安全ピンは魔法使いが持っている。だから魔法使いに会いに行かなくちゃ。そして心の穴の塞ぎ方も教わってこよう。

朝には朝の役割があって。夜には夜のお仕事がある。朝は太陽を呼んで、みんなに光合成をさせる。そして小鳥たちを起こして闇が来る前に自分たちの巣に連れ戻してやること。夜は月に寄り添って時間を刻印する。数え切れないほどの星たちに金色の粉と銀色のスプレーをお化粧してあげる。朝と夜はふたつあってひとつ。朝と夜で1日なのだ。

好きになること、愛すること、想うこと、素敵なことのはずなのに、ツライことに感じてしまうのは恐れが影にあるから。好きの影には嫌いが、愛することの影には憎しみが、想うことの影には忘れることがあるのだ。真っ白な紙の上に色とりどりの絵の具が重ねられる。それは約束の緑だったり、キスの赤だったり、温もりのクリーム色だったり、時には切なさの青だったり。好きになること、愛すること、想うことは絵を描くように自由でスタイルなどは決まっていなくて、完成というものも存在しない。どこまでも彩られ、限りない形を生み出し、誰にも描けない自分だけの絵となっていくのだ。でも今の私には筆を握る力すらない。自分の色が今どんな色なのかわからないから。お天気が悪いせいで一層わかりにくい。ただ言える事は無色ではないということ。無色であるならば逆に素直になれているはずだもの。


ニムの花は未だに芽が生えたばかりです。まだどんな花なのか、形はどんなで、いつの季節に咲くのかも不明。けれどどうか水を与えてあげてください。そして太陽の光に当ててあげることが肝心です。とにかく手のかかる花なので辛抱強く待つことが必要なのです。







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