ニムの花
ニムのひとりごと*ニムの落し物*ニムの恋

2005年04月13日(水) everyday




昔は何でもできる気がしてた。どこへでも飛んでいけると思っていた。それは夢だった。自分がこんなにも小さい人間だということに大人になっていくにつれてしらしめられる。学ぶことで自分の能力を上げるけれど、逆に諦めの仕方を覚えることもできる。こんなに切ない気持ちになる春は初めて。

春風に揺れている洗濯物たちの向こう側に青い空がある。ここは自由だ。怖いものはたくさんあるけれど、嬉しいこともたくさんある。自由の中で生きるということは難しいけれど、「なにもない」こともたまには必要。

髪の毛を洗って、くるくるになった髪の毛をなでながら、世の中で起きた悲しい事件に耳を傾けて、時間を気にしながら学校に向かうことを考える。くるくる。みんな驚くけれど、あたしはお母さんゆずりの天然パーマ。

眠気に襲われて、まぶたに降り注ぐ太陽の光を子守唄にうとうとする。どこかに隠された秘密なんて気にすることもなく、妄想の世界でお姫様になろうか。音楽は耳に、空は目に、風が手のひらに。ひとつひとつの仕草に血を巡らせたらそこに生活が生まれる。そこにあたしはひっそりと生きる。

今日もたくさん笑って、ぐっすり眠ろう。明日のために。








   観察記録  


nim [MAIL]

My追加