澄んだ水色の空から大粒の雨が降る太陽はかまわずギラギラと主張しつづける異様な光景だと私は呆れたフリをしたが本当はその華やかさに魅了されていた 雨の中に立ち空を見上げる水はこの身体を濡らし尽くす降ってくる雨粒と逆流して空へ・・・そう祈って太陽に右手をかざしたけれど私の意思に反して人は次々に傘をたたんでいく腕から滑り落ちた雫は地面に転がり吸収され2度と空には戻れないことを私は知っていた