詩のような 世界

目次


2001年07月27日(金) 天気雨


澄んだ水色の空から大粒の雨が降る

太陽はかまわずギラギラと主張しつづける

異様な光景だと私は呆れたフリをしたが

本当はその華やかさに魅了されていた 



雨の中に立ち空を見上げる

水はこの身体を濡らし尽くす



降ってくる雨粒と逆流して空へ・・・



そう祈って太陽に右手をかざしたけれど

私の意思に反して人は次々に傘をたたんでいく

腕から滑り落ちた雫は地面に転がり吸収され

2度と空には戻れないことを私は知っていた






















My追加
しえり |MAIL