詩のような 世界

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2001年09月29日(土) 麻薬


音楽が
耳の中に流れ
流れ浸透してくる
ゆっくりとゆっくりと
鋭く



記憶の底に沈んだままの
幻影にコッソリと傷をつける


やめて
この曲はずっと好きだったはずじゃない


なのになぜ?
もう痛くしないで


いいえ
好きだったというのはただの理想で
実は捨てたかったんだとしたら?


そのメロディも
その思い出せる愛しかったあの人も
実は捨てたかったんだとしたら?


それでも私は聴くでしょう
嫌でもそのメロディを口ずさむでしょう




だって記憶は麻薬だから














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しえり |MAIL