TENSEI塵語

2009年05月02日(土) 仏壇の魂入れ

買って家に置いたらそれで仏壇かというとそうではないらしい。
それだけだと、まだただの箱なのだそうだ。
住職に魂を入れてもらって、やっと仏壇になるのだという。

めんどくさいもんだなぁ、、と、初めて知ったとき思ったのだが、
そういえば、我々が初めてPCを使い始めたころ、
買って帰ったばかりのPCはただの箱に過ぎなかった。
ハードディスクをフォーマットし、ソフトをインストールして、
やっとPCとして使えた、、、それみたいなもの?

でも、仏壇でしょ? 
道具も全部そろえて買ってるんだから、それでいいじゃないですか。。


四十九日より前でもかまわないと言うので、
きょう五七日の法要の後で、魂入れもお願いしてあった。

妹と母は、朝からミニお膳の料理の準備をしてたようだ。
住職が来てから、まず準備がたいへんだった。
仏具の置き場所・置き方等の教示を受けた。

妹と母が一番悩んでたのが、仏飯器が3つあること。。
ひとつでいいはずなのに、、? と思ってたら、
この3つは、最上段で一番奥の3体の御本尊のためのもの。。
(3体といってもそう高級な仏壇ではないので、軸の絵だが)
それから、ここには果物、こちらに饅頭、、、これの台はどこ、、?
などと、一時てんてこまいだった。

やっと落ち着いて五七日の法要、、、それから魂入れ。

こちらは経を読むだけではなかった。
何やら唱えながら(この後ずっと)、3本点けた線香の2本を立て、
お膳の器の蓋を取り、ご飯の一部を膳の端に置き、
線香の1本を取って、宙にいろいろ描きながら(模様? 文字?)
それまでとは異質な雰囲気の空間を作って行く。
それから、七日ごとの法要とは別の経文を、
仏壇に附属のリン・木魚を鳴らしながら読んだ。

これはやはり、
PCにソフトをインストールするのとは異質の情緒だ、、(笑)


なお、この魂入れは、お祝い事にあたると知って、
仏事はすべて黒系と思っていた私は、軽い驚き。。
住職のお持ち帰りのお菓子の包みの紐も、赤。
(とにかく、今まで何も知らなかった世界に入り込んでいるわけで、、)


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