買って家に置いたらそれで仏壇かというとそうではないらしい。 それだけだと、まだただの箱なのだそうだ。 住職に魂を入れてもらって、やっと仏壇になるのだという。
めんどくさいもんだなぁ、、と、初めて知ったとき思ったのだが、 そういえば、我々が初めてPCを使い始めたころ、 買って帰ったばかりのPCはただの箱に過ぎなかった。 ハードディスクをフォーマットし、ソフトをインストールして、 やっとPCとして使えた、、、それみたいなもの?
でも、仏壇でしょ? 道具も全部そろえて買ってるんだから、それでいいじゃないですか。。
四十九日より前でもかまわないと言うので、 きょう五七日の法要の後で、魂入れもお願いしてあった。
妹と母は、朝からミニお膳の料理の準備をしてたようだ。 住職が来てから、まず準備がたいへんだった。 仏具の置き場所・置き方等の教示を受けた。
妹と母が一番悩んでたのが、仏飯器が3つあること。。 ひとつでいいはずなのに、、? と思ってたら、 この3つは、最上段で一番奥の3体の御本尊のためのもの。。 (3体といってもそう高級な仏壇ではないので、軸の絵だが) それから、ここには果物、こちらに饅頭、、、これの台はどこ、、? などと、一時てんてこまいだった。
やっと落ち着いて五七日の法要、、、それから魂入れ。
こちらは経を読むだけではなかった。 何やら唱えながら(この後ずっと)、3本点けた線香の2本を立て、 お膳の器の蓋を取り、ご飯の一部を膳の端に置き、 線香の1本を取って、宙にいろいろ描きながら(模様? 文字?) それまでとは異質な雰囲気の空間を作って行く。 それから、七日ごとの法要とは別の経文を、 仏壇に附属のリン・木魚を鳴らしながら読んだ。
これはやはり、 PCにソフトをインストールするのとは異質の情緒だ、、(笑)
なお、この魂入れは、お祝い事にあたると知って、 仏事はすべて黒系と思っていた私は、軽い驚き。。 住職のお持ち帰りのお菓子の包みの紐も、赤。 (とにかく、今まで何も知らなかった世界に入り込んでいるわけで、、)
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