2004年08月07日(土) |
産まない権利が無い。 |
昨日の日記の反響があって嬉しいっす。 が、自分の言葉足らずも痛感。なので今日はちょっと補足&昨日の続きをば。
昨日の日記は小町さんのわれ思ふゆえに・・・と、ぐて〜さんの日々是口実(8/6)を拝読して思ったことを書いとります。なんで、新聞の投書ってのは日本の新聞です。わかりにくかったらゴメンね。
で、昨日の日記を読んだ方から「経済的余裕が無い場合の堕胎もダメなんですか」とのメッセージを頂いたんで、調べてみたら。 ポーで堕胎が許可されるのは ・母体が危険にさらされてる場合 ・胎児が重度の障害を持って生まれるか、死産の可能性が高い場合 (但し何をもって「重度」とするかはわからなかった) ・犯罪絡みでの妊娠の場合 のみ。 項目ごとに妊娠何週間目まで中絶可能か、とかが明記されてた。 しかも1番目と2番目の項目に関しては緊急時を除いて、堕胎を認可する医師と、執刀医が別でなきゃいけない。 なかなか徹底しておりますな。 お蔭で合法的な堕胎は年間100件もない。
とは言えポーでも不法中絶はある(らしい)し、海外(と言っても陸続き)で中絶する女性も多いとか。 で、更に驚いたのが、不法中絶の場合、罰せられるのは医師のみなんだって!! 無理矢理女性を羽交い絞めにして中絶する医師も居なかろうに、何で女性はお咎めなし?
これを読んで思い出しのが、去年だか一昨年だかに大騒ぎしたオランダ中絶船の話。 オランダから堕胎を目的とする産婦人科の医師が船でグダニスクに来て、2週間中絶を希望するポー女性の手術をしてたの。グダニスクで女性を乗せてグダニスク沖で手術、また港に戻って別の女性を乗せる。ポー領土内じゃないから、法には触れないらしい。女性も罰せられる心配無かったわけね、法的には。
何で大騒ぎだったかというと、中絶反対グループ(主に教会系)と人権団体がグダニスクでお互いを罵倒してたから。反対グループが船から降りてきた女性に生卵ぶつけたりしてて、壮絶な映像が世間を騒がせてたの。 ポー社会も2分化されてて、かなり感情的な議論をいろんな場所で耳にした。
で、最初の質問に戻ると、経済的理由での中絶は不可なワケで、じゃあ金が無い人はどうすんねん!って話なんだけど、一応社会保障みたいのがもらえる。 でもねぇ。ゲラ夫イトコが未婚で無職の母なんだけど。子どもは1歳未満。手当ては月300ズロチ、1万円。体感金額3万円。 子ども抱えて無職なのにそんな金額じゃ生活できないじゃん!って話で。 仕事探せと言ったって、公表されてる数字で失業率20%以上ですよ? 地方の方が失業率高いし、そう簡単に仕事は見つからんって。 いくら父親に養育費支払いの義務があるとは言え、父親も失業者だったりする事もあるわけだし。ホントこれじゃあ生活できないよなぁ。 ただしポーの場合親や子どもの父親と同居でも手当ては貰える。その辺も不公平な気がするけど。
昨日中途半端に書いた避妊と教会に関しても書こうと思ったんだけど、長くなってきたから明日にします。
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