2004年08月11日(水) |
不定期連載「イシドロよ、大志を抱け!7」6より続き|注:内容が下品です(--;) |
う〜どうしても納得できない。セルピコの横でジャガイモの皮を剥きながら考える俺。 貴族の女っつたら綺麗で良い匂いがして上玉ばっかだろ?なんで女うけ良くて幸せじゃねえんだよ!?俺だったら毎日うはうはで‥(以下内容自粛)。ん?まさかこいつ‥。
「よ〜セルピコよお、お前女はじめて抱いたの幾つぐらいだったんだよ?」
「‥‥‥どうしてそんな事、私がイシドロさんに告白しなくちゃいけないんです?」
「なんだよ〜ファルネーちゃんも居ねえだろっ。ひょっとしてお前まさかその歳で○貞か?」
「‥‥な、なんて事言うんです!?こういう話はおこちゃまがするもんじゃありません」
「へぇ〜そうか、お前まだ経験ねえんだ、そうなんだ。セルピコ、今幾つだよ〜?二十歳はとっくに越えてるだろ〜?な〜女欲しいとか思わねえのかよ〜、どうなんだよ〜?」
へっ、セルピコの野郎、珍しく焦ってやがる。こいつほんとにチェリーかあ?
「‥‥‥‥ありますよ‥人並みに‥‥経験は‥‥」
「へえ〜、やっぱ相手ファルネーちゃん?」
「な、何を、またとんでもない事言うんですか!ファルネーゼ様と私は身分が違います。いい加減にしないと怒りますよ?」
「なんだよ〜お前も一応貴族だろ?ファルネーちゃんも貴族、問題ねえじゃん」
「貴族と言ってもピンからキリまであるんです!例え爵位を持ってても家柄が釣り合わないとか、その辺貴族はシビアなんです」
「今は貴族だの身分だのの状況じゃねえだろ。お前がファルネーちゃんに惚れてるかどうかだよ」
「‥‥半端な子供がそんな事考えてると痛い目みますよ。それに私とファルネーゼ様とは、好きの嫌いのとは別の関係なんですから!」
あ、セルピコ、ジャガイモの皮むく手がすべった。額に汗まで浮いてるじゃねえか。かな〜り動揺してるなあ(~ー~)。
「まあ、ファルネーちゃんとの事は聞くの止めといてやるは。ところで最初の女とはどうだったんだよ?」
「‥最初‥最初って‥その‥‥」
「まあ、セルピコ、私そんな話、聞いてなかったわ」
俺とセルピコは、背後にただならぬ気配を感じて恐る恐る振り向いた。 お、これは久々に断罪の塔時代のファルネーちゃんの顔じゃん(汗)。
「ファ、ファルネーゼ様、いつからそこに?」
「”人並みに経験”あたりが聞こえたわ。セルピコ、ちょっとこっちへいらっしゃい。イシドロさん、ちょっとキャスカさんを頼みますね?」
ファルネーちゃんの張り付いた様な笑顔が怖い。改心したんじゃなかったんか?
セルピコは、ファルネーちゃんに首根っこつかまれて、小屋の外に連れて行かれた。 その日の夕飯はあまり美味くなかった。
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