2004年08月08日(日) |
不定期連載:「イシドロよ、大志を抱け!6」 |
今日も快晴、潮風が気持ち良いぜ。 で、セルピコの野郎に女の事を聞いても埒があかねえから、ここはやっぱりガッツの兄ちゃんに聞くしかないな。って痛え、ちょっと女性経験聞いたくれえで、流木で頭はたく事ねえだろう!?
「そういう事はな、女一人を守れる様になってから言いな」
なんでえ、俺はトロールどもから女達を守ったぜ?
「多人数より、女一人を守りきる方がよほど大変なんだ、ガキ」
ち、クソオトナ。‥‥でもなんか重い言葉だったぜ。 海で泳ぐのも飽きたので、小屋で夕食の用意をしているセルピコの横に座る。奴はえんえんジャガイモの皮を剥いていた。よく飽きねえなあ。
「よう、今晩の献‥‥」
「ジャガイモの皮むき手伝ってくださったら、女性の事も相談にのりますよ?」
こ、怖え〜(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル。 イモの皮むきくらいで、刃物もってそんな切れた目つきすんなよ(汗)。結局、俺はジャガイモの皮むき手伝わされる羽目になった。ただ夕飯のメニュー聞きたかっただけなのによ。 しかし、セルピコから言い出すなんて珍しい‥‥あ、今キャスカの姉ちゃんとファルネーちゃん薪拾いで居ないからか。魔女っ子はガッツと一緒だったしな。 ま、仕方ないので、セルピコの横に座ってジャガイモの皮を剥く俺。
「よう、セルピコ。お前、女にもてる方だろ?」
「ええ、ぶっちゃけ言って国元では女性にうけが良かったです」
ち、直球できやがった。
「でも‥」
「あ?」
「‥‥‥‥(以下セルピコの回想 少年時代 屋敷で女性の使用人に恋文をもらう→ファルネーゼ様に知られる→川へ突き落とされる。 社交界デビュー ゴンザーガ家の令嬢から恋文をもらう→ファルネーゼ様に知られる→鞭打ち フェラーラのエステ家の令嬢から恋文をもらう→ファルネーゼ様に知られる→鞭打ち オルシーニ家の令嬢から絹のスカーフをもらう→ファルネーゼ様に知られる→鞭打ち スフォルツァ家の令嬢が落としたハンカチを思わずひろう→鞭打ち ミラノ大公の令嬢に親切にする→ファルネーゼ様が見ていた→鞭打ち ガレッツァ家の令嬢にダンスを申し込まれる→ファルネーゼ様が居た→鞭打ち フレスコヴァルディ家の令嬢から‥略→鞭打ち 他多数)‥‥‥」
「なんだよ、いきなり黙り込んで」
「‥‥‥女性にもてるからって、人生楽しいとは限りませんよ‥‥‥‥」
「はぁ!?」
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