SAY-TEN DAIRY 〜晴天日記〜

2005年06月11日(土) 土曜日の百貨店で

梅雨入りを宣言した朝の雨が
小休止したかのような曇空のKOBEの街

某百貨店のイベントに出演する
『ロッカクレンチ』のライブを観に行った。

僕にとっては結局、その姿を観る事ができなかった
“伝説”(謎笑)のバンド「オーパーツ」。
かつてSHIN@ベースが所属しており、
あたおさん@現ABBα・ドラフルとリズム隊を支えていたROCK BAND。
そのフロントマンであったK'sさんが立ち上げた新しいバンドの勇姿は
そう言った意味から一度観たい!と思っていたバンドだった。

本当はその百貨店の入口、
三ノ宮の有名な歩道橋の一角で歌わせてもらえるはずだったそうだが、
今朝の雨のおかげで店舗内の一角でイベントは決行された。
言い方が悪いかも・・・だが
「・・・よくこんなところでステージを・・・」
といったような、スペースだった。

イベント前にK'sさんと少し話ができた。
開口一番
「場違いなイベントに出たかも・・・」

・・・どういう意味なんだろう??

もっとも、こう言ったコンテストは、
審査員の方々がどこに優秀バンドの基準を見るのか・・・
それが曖昧なところがある。
「音楽に優劣はつけれません」
それは確かな事だし、それを言ったら身も蓋もないんだけど、
早い話、
“上手いバンド”ではなく、
“上手くイベントの主旨にリンクしたバンド”・・・
そこが優秀バンドの称号を得られる基準だと思う。

さて。

ほぼ定刻通りにイベントが始まった。
各バンド持ち時間15分。
最初のバンドはサザンのコピーバンドだった。
ボーカルは40代後半〜50代くらいの方か?
披露した楽曲は「涙のキッス」そして「いとしのエリー」(!)

改めて気がついた。
サザンの曲は90%が桑田さんなのだ(残りは原坊のコーラス・声)。
だから演奏が達者でも“中途半端な桑田さん”が歌えば
曲として成立しない。
それだけ彼のボーカルは唯一無二で、
ものすごく偉大なる個性なのだということを。
ちなみにこのバンドと2番目に出たバンドは、
某社会人コンテストの常連さんのようだ。

3バンド目は、
この街の某老舗ライブハウス常連のバンドさん。
確かに上手い。客を上手に煽る。慣れてる。
ただ・・・失礼な言い方だが、
「破れたハートを売り物に」しすぎてるかな?
悲しみをひけらかしながら、
しっかり自身のライブ告知を怠らない姿勢が、
少し鼻についた・・・。

SHINさんも会場に駆けつけた頃、
5番目にロッカクレンチ登場。

確かに、これまでの出演バンドの演奏を観て、
“場違いなイベント”に出てしまったかも知れない。
でも、彼らが出演バンドの中で一番ロックしてた。
歌をしっかり届けていた。
危なっかしい場面もあったが、
きっちりと彼らの歌は、
土曜日の百貨店の中に響き、届いたと思う。

全8バンドの演奏が終わって、
優秀バンドは、平均年齢60歳近い方々の
(スーパー親父と言うよりはスーパー爺(失礼爆))
ベンチャーズのコピバンだった。
年齢を重ねても好きな音楽をし続けるその姿勢・・・。
最敬礼だ。

すべてのイベントが終わって、
ロッカクレンチのメンバー、関係者の方々と
私・SHINのSAY-TEN組で軽く打ち上げに。
ビールを飲みながら、つまみを食しながら、
音楽の話から他愛もない話まで。
楽しい、楽しいひと時・・・。

彼らとの別れ際、ある企画が発生。
実現すればいいなぁ・・・。



○Smock / ロッカクレンチ


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