身体を重ねてから、人を好きになるなんてことは、 それまでの私には、考えられない事であった。
しかし、私は、そうなっていた。
そう、あきらかに中村さんに恋をしていた。
お正月休みの間、彼の事を考えない時はなかった。 それは、彼も同じであったらしい。
休みの間、彼から、何度も電話があった。決して会えないのに。 そう、彼は、既婚者だったから・・・・・。
仕事始めは、彼にやっと会えるので、待ち遠しかった。 いつもなら、短く感じる休暇が、この年は、とても長く感じた。 ただ、一つ、あのつまらない中傷のことは、気になっていたが。。。。
仕事始めは、お昼までで、終わった。
彼が、私にメモを渡しに来た。
pm1:00 ○○ビル前
手渡されたメモには、こう書かれていた。
ウキウキした気持ちで、私は、○○ビルまで足を運んだ。
そして、彼とランチをとった。
まだ明るい街を彼と歩きまわっていると、時間は、すぐに過ぎ去る。 あっという間に、暗くなってきた。
そして、彼と飲んだ。
そこで、例の中傷のことを相談した。
みんな、ただの妬みだと、解釈している。気にせず頑張れ。と彼は、言った。 私は、彼の存在を心強くおもった。
仕事を理解してくれるパートナーのいる幸せを感じていた。
店を出ると、二人は、また、会わなかった日々を埋める為に、 当然のようにホテルへと足を運んだ
また、激しく抱き合った。 やはり、彼とは、肌が合う。 例え言葉ではなく、実際、本当に彼の肌の感触が好きだった。
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