鼠小僧白吉のうだうだ日記

2004年03月08日(月) イノセンス……それは〜2004年3月上旬のあれこれ

押井守、やっぱすごい。

なんかほんとドタバタしてます。イロイロと。しかしドタバタしてた方が、やっぱりいい。人生ドタバタあってなんぼでしょ。

2月下旬、久々に大学の恩師に会ってきた。久々といっても4カ月ぐらいぶりかな。でも大学卒業してからもコンスタントに会いに、もしくは呑みに行ってたのでこんだけ伺ってないと、「本当にごぶさたしてしまって申し訳ないです」っていう気分になる。「弟子」なんて公言できるほど、自分の(その恩師の専門の学問の面での)実力がないので、弟子だ師匠だと軽々しくは言えないが、師弟関係をいつまでも続けさせてもらいたいと、おいらは勝手に思っている。
昨年、その先生は病気になられて1年間授業を休んでいた。しかし4月から限定復帰するという。まだまだくたばってもらったらこまる人だ。まだまだ教壇に立って、まだまだたくさんの評論を書いてもらわなければ。

3月に入ってからの数日は、めまぐるしく過ぎて行ってる。仕事、仕事、仕事……たまにはそんな季節もいい。

そんななか、先週末は久々に完全OFFだった。と、いうことで土曜の夜、平和島の映画館へ。「イノセンス」を見に行った。

士郎正宗原作のマンガ「甲殻機動隊」。このマンガに描かれている世界がすごい。すでにインターネットが地球上を覆い尽くしているが、さらにその状態が進んだ時代におこる出来事を描いたマンガである。よく、こんな発想ができるなと思う。

その世界を見事に映像化したのが「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(1995年)というアニメーション映画だ。公開後、日本よりもアメリカなどで絶大な人気を誇ったというこの映画。おいらがこの作品に気が付いたのは、マトリックスが攻殻機動隊の影響を大きく受けて作られたという話しを聞いてからである。

で、昨年DVDでGHOST IN THE SHELLを見たのだが、いやーはまってしまった。一つはアニメでありながらアニメを超えた映像の素晴らしさ。9年も前の作品なのに全然古さを感じない。そしてもう一つがストーリーの奥深さ。突き詰めれば「人間とは何か」ということを描いた話しの深さに驚愕してしまったのだ。

さらには昨年テレビアニメシリーズ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」がスタート。1年かけて放送されたシリーズは、もうアニメの域を超えていたし、実写のドラマを考えても、あれほど見事なドラマはないだろうという、素晴らしい出来だった。

こうして、すっかり攻殻機動隊の世界にはまってしまったおいら。

「イノセンス」の公開が待ち遠しくてしょうがなかった。

今回の作品も人間とは何か、生きるとは何かを考えるのに充分な作品だった。そして何よりも驚かされたのが映像のすばらしさ。アニメーションとCGの融合がこれ以上進化することはないだろう、という程の仕上がりだった。さらには押井監督の描き出す「無国籍感」はもう最高! どうしてこういう世界感がおもいつくのか不思議でしょうがない。

このうだうだ日記に映画のことを書いたのはすごい久しぶりなような気がする。久しぶりに映画に興奮しました。


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