ダーが荷物を運んだのは、実家だった。 まぁ、なし崩し的に女の家に少しずつダーのものが増えて 居つくつもりなのかもしれないけど。
ダーが出て行ってから差し入れと称して、 ダーの大好きな手作りメロンパンをデスクの上に置いたり、 とにかく手作りのおいしいものをたっくさん差し入れた。 その度にダーは、「おいしいなー、懐かしいなー・・・。」って 呟いていた。 例の女も、ダーのママも料理が苦手。 (その他家事も不得手。) 「おいしいごはんとお風呂と清潔なお布団。 この3点セットさえしっかりしてれば、絶対に男は戻ってくる。」 いつか聞いたことがある言葉。 私はこれを信じているので、 ダーがいなくなった部屋もキレイにしている。 ベットメイクもきちんとしている。 いつ、突然ダーがやってきてもいいように。
「今度の休日、遊びに来てよ。」 半分冗談で言った言葉にダーは「考えておく。」と言った。 ダーの取り戻し計画、かなり勝算があると見た。
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