Hiro's Diary
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塗装を剥いだのは大正解!苦労のし甲斐があったというものです。今までこのテレはメイン・ギターとして位置づけていましたが、それは満足していたからではありませんでした。
「きっといい楽器になってくれるだろう」という期待があったからなんです。しかしすでに5年経過しても、大きな経年変化がありません。いい楽器に変わっていく兆候が見られなかったんです。
そこで思い切って塗装を剥いだわけです。
既に書いたように密閉された状態から開放され、呼吸をし始めたような・・・そのような感じです。よく良い音が鳴ることを「ベルが鳴るような・・」(bell ringing)と表現することがありますが、まさにringingという鳴り方に変わりました。
弾いていて楽しくてしょうがないんです。見かけも数段良くなりました。きっと心から「メイン・ギター」と呼べる日が来ることでしょう。
でもそのためには大きな壁をクリアーしなければなりません。ピックアップの選択です。ボディの鳴りとサウンドが変わったわけですから、マッチングの良いピックアップも違ってくるかもしれません。今付けているのはケント・アームストロングのハンバッキングです。まあこれがそのまま使えれば一番いいですが、駄目なら手元にある同じくケント・アームストロングのP−90タイプ(サイズはハンバッカー)を試してみようかとも考えています。でもシングルコイルなのでノイズの問題を抱えてしまうのが心配です。
悩み(楽しみ?)は尽きません。
下の写真にはVOL&TONEのポットが外れた状態です。試しにPUセレクターだけで結線していると・・・あれ?それでもノイズが出ます。しょうがないのでPUセレクターも介さずにフロントPUを直結配線してみました。なんとそれでもノイズが出るんです。弦を触るとそのノイズが更に大きくなります。いったいどこがおかしいのだろう???VOLポットが駄目だったのは変化のカーブで明白だったのですが、こうなると更に問題の原因がありそうです。残る可能性はPUそのものと、アウトプットジャックから出している配線材です。
問題も尽きません。
と思ったらやはりアウトプット・ジャックから結線に問題がありました。とりあえずPUセレクターのみを介しての配線を行い、サウンド・チェックをしました。結果は以下の通りです。
1)ケント・アームストロングのPUとのマッチングは概ね良好。 2)セレクターのどのポジションも使える音になりました。 3)リアPUは耳につく感じが薄れ、フロントPUのもたつきも解消。 4)立ち上がりが良くなり、粒立ちも改善されました。 5)5−6弦のハイポジションがすっきりし、使える音になりました。
いいことばかりで今のところ悪い面は感じていません。
しかし、Vol&Toneを装着した後はまた音の抜け具合は変わってくるでしょう。20年前使っていたストラトはこのようにセレクターから直出力だったこともあり慣れていますので、レコーディング等での使用を考えるとこのままでもいいのですが、ライブ・ギグではVol&Toneによるコントロールも必要になります。ミニスイッチを増設してVol&Tone回路をバイパスさせるオプションができればいいのですが配線方法が分かりません。(知識のある方ぜひご教授を!)
キャパシターはビンテージのスプラグを今までどおり使います。配線材に関してはWestern Electricのビンテージの単線布巻きを使っています。
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