2012年03月15日(木) |
3.11の影響はどこまで本当なのか |
あえて丁度一年にあたる当日には言及を避けた。といっても深い意味はなく、周りと同じ行動をするのを避ける筆者の偏屈な性格が一番大きな理由であるが。 2011年3月11日という日は、余程人々の心に影響を与えたらしい。「3.11以来〜」「東日本大震災の影響で〜」「東北の人々のために〜」という文句をこの一年でどれだけ見聞きしたかわからない。偏屈な筆者としては、それらのどれだけが本心からのものであるか白々しく思う部分もあることは確かだが、全てが嘘ではないだろうし、実際に当事者でなくても心に受けた衝撃が相当あったことは否定しない。
数多くの出版物やブログ等の創作物で東日本大震災を踏まえた描写を頻繁に見るようになった。創作というのは自分の体験が一番の材料だ。あの日の体験は、多くの作家を、否、普段創作しない人でさえも、自分の受けた衝撃を何らかの形にしなければ気がすまなかったのだろう。体験を共有するという意味において今日発達したメディアは大きな役割を果たしたことは確かだ。
しかし、筆者としては考えざるを得ないのだ。彼らが忘れないために創作し、残したのは「非日常の衝撃」なのか、それとも「教訓としての痛み」なのか。
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