diary

2007年10月06日(土) 電話

今の仕事の前に働いてた職場の人から電話があった。
突然だったからびっくりしたー。

しかも会社からかけてきて
「woさんこんにちは。○○(会社名)です」
とか言うので、何かと思ったよ。

何のことはない。あまのさんだった。
「元気にしてる?今日は早めに会社に来たけどひまだったから
誰もいないし電話してみましたー」だって。

会社はあいかわらずだそうで
へんなおばちゃんはあいかわらず変で
毎日イライラするそう。
私の変わりに入った女の人はすぐにやめて
今は別のおじさんが来てるらしい。
戻ってくればいいのにって言ってた。
とりあえず近いうちに遊ぼうってことになった。
前に話してたお見合いパーティーに行こうって。
カラオケに行こうとかいろいろ言ってたけど
結局行かないままだったしね。
連絡来ると思ってなかったからびっくり。
でも、うれしかったよ。

あまのさん、ジャイ子に性格が似てるんだよね。
前の職場に居た頃はこの人のご機嫌がめんどうで
ほんといい加減にしてくれよと思ってたけど
ジャイ子に出会ってから
あまのさんはまだまだましだった、と思ったくらいだから
今の私にとってはあまのさんの不機嫌なんか
どうってことない。

ちなみに二人ともA型。

さすがに昼間にジャイ子にやられたあと
夜にあまのさんにやられるのは
パンチきつすぎるので
戻る話はナシの方向。
週1でもやだ。

***

そういえば、弟に彼女ができた。
それが。
弟、つきあって1週間も経たない彼女と
ディズニーランドに行くことを決めたらしく
バイクを売ったの。
旅費のために。
ご予算は20万だそうです。
すげー。

私、もうあれよ。お母さんの気持ちよね。
涙が出そうになったもん。

その旅行があと4日。
もうね、祈ったよ。
どうかどうか神様、弟が彼女にふられませんように
無事、ディズニーランドに行けますように、って。

そのためなら、私の運を全部あげるから
私の願いが叶わなくってもいいから
お願いしますって思った。
だってもう、アンバサダホテル、予約しちゃってるんだもん。
チケットも届いちゃってるもん。
これで、イヤこの先は書かんよ。
絶対行く。楽しい旅行になる。
何が何でも飛行機は飛ぶ。

お願いだから、台風、避けて避けて避けて!!!
この先の私の旅行がどんなに雨でもいいから
私の予約した飛行機が飛ばなくったって恨まないから、お願いします。

実家でも弟がいない隙に家族にそれを話して
「神様仏様お月様、お母さんひいばあちゃんにのぶにいちゃん、みんなに祈ってよ。弟が無事にディズニーランドにいけますようにって、祈ってよ」
ってお願いした。

お父さんは笑ってた。

あれよ。
親の気持ちって、私、すごーくわかる。
うちの親は過保護過ぎるくらい甘やかしたと思えば
完全に放任でほったらかしたり
ものすごく極端な人だけど
私も弟や妹に対してはそう。
自分のことで忙しいときはやつらのことは無関心。
今は私自身のことはちっともさっぱり忙しくないので
関心ごとは家族のこと。

弟と妹は私の宝物で
お父さんも宝物だけど
ばあちゃんも宝物なんだけど
とにかく、家族が宝物で何よりも大事。
たぶん、彼氏ができても、彼氏よりも我が家が大事。
それは間違いない。

もしも地震や災害があったとしても
実家のが大事。
ちなみに、災害があったときには
私は実家に帰ってくるし連絡するから
探しに来ないでって伝えてある。
集合場所は実家。

ばあちゃんが最近ボケかけて
ああ、もうやばいかもしれないと思ったけど
私、ボケてもどうやっても、ばあちゃんが好き。
なので、ばあちゃんにもそれを伝えた。
わかるうちに、伝えられるうちに、言っておきたかったから。

9年前にお母さんが死んだときに、そう思った。
いっぱい話したいことがあったのに
死はものすごく突然で
話したくても、伝えたくても、もう遅すぎて。
親を亡くしたときに何が残念だったかって
親孝行できなかったことよりも
私の場合は、離れて暮らしてたから
話ができるときに話をしなかったことを後悔した。
当時私は22歳だったし、親孝行って年でもないし
おまけに離婚してお母さんが勝手に出てってるので
親孝行っていうか、あんたが悪いやんって感じだし。
でも、それをもう許すよ、怒ってないよって
伝えられなかったことは、残念だった。

ばあちゃんは昔、看護婦で透析の婦長をしてて
透析病棟が閉鎖になってからは
姉妹店(?)の老人病院で少しだけ看護婦をしてたことがあった。
そのときにボケたかわいいおばあちゃんがいて
当時その話を聞いたことがあった。
「私もああいうばあちゃんになりたい。
みんなからかわいがられるようなボケかたがいい」って。

なので、ばあちゃんにそれを伝えた。
ばあちゃんの手を握って
「ばあちゃん、さっきボケよったやん?
(ばあちゃんにもボケかけた自覚がある)
でもね、あれよ、ばあちゃん。
かわいいばあちゃんよ。
前にばあちゃんが言いよったみたいにね
かわいいばあちゃんよ。
だけん、何も心配せんでいいよ。大丈夫よ」って。

ばあちゃんは「そうやったね。ならよかった」って
照れくさそうに笑ってた。

ボケても何でもいいから
生きてて欲しいし、動いてて欲しい。
もしも私のことがわからなくなっても
それはそれでいい。
やさしいお姉さんとばあちゃんで、また出会い直そう。
そんときは、今まで苦労かけたことも全部ついでに忘れてね。
今までいろんなことがあって
全部忘れてしまうとしても
それはそれでいい。
苦労したことも一緒に忘れるんなら、それでいい。

私はしっかりせないかん。
妹はばあちゃんが母親代わりだから
もしものことがあったときには
あの子を支えてあげないかん。
考えたくはないけど、そんなに遠い未来ではないと思う。

うちのお母さんは死んだけど離婚してたので
妹は3歳のときに母親と別れてるから
お母さんが亡くなったときに13歳で
10年も離れて暮らしてたから
悲しみがわからなかったらしい。
私も私で、ずっと離れて暮らしてたから
突然のことでびっくりしてね。

弟と妹はそういうときいつも一緒で
小さいときに両親がケンカして大変なときも
(うちはDVだったのでそれはそれはひどいケンカで
物が飛ぶので家中ぐちゃぐちゃになってた)
弟と私はいつも二人で一緒でね。
二人で泣いて。
夫婦喧嘩で突然母親の実家に連れて帰られて
急に転校させられたときも
弟と二人で小学校に通った。
よく二人で遊んだ。

弟がバイクの免許を取ったときには
バイクの事故を見かけるたびに
弟が事故ったんじゃないかと心配になって
夜中でもいつでも電話して
「あんた、大丈夫?」って聞いてた。
道路で倒れて動かない人を見たら
もう、あの人の家族はどれほど心配だろうって
こっちまで胸が痛むくらいだった。
なので、バイクを売ったのは大正解よ。

妹が原付で事故ったときは
私が気が動転して道を教え間違えて
弟は全然違う場所に行ってしまったこともあった。
妹をこんな目に合わせたのはどこのどいつだ!って
あのとき、怒り狂って病院にやってきた弟は
「あの子、自分で突っ込んだらしいよ」って私が言うと
へなへなへなってなって、いすに座り込んだ。
怒りで気力が持ってたらしい。

で、その弟が彼女ができた。
はじめての彼女じゃないよ。
中学校のときから彼女はいたけど
今回の彼女はすごくすごくひさしぶりの彼女。

通学以外で電車にもバスにも一人で乗れないあの子が
自分でホテルの予約をして
全部一人で計画を立てたんだって。
弟は自慢げにこう言った。
「このオレが、自分ひとりで全部できたよ」って。
電話で話しながら泣きそうだった。
もう、姉としては感無量。

1年半前の1〜2年、引きこもりでニートで
家でゲームばっかりして出かけもせず
どうしちゃったんだろうって家族みんなで心配してた。
お父さんは「本人が一番気にしてるからそっとしておこう」って言って何も言わないし
私と妹も何をどう言えばいいかわからなかった。
何かあったんだろうけど、事情を聞くこともできなかったし
聞いたところで話しそうにない気がしてた。

その引きこもりの頃にワキガの手術をしたんだよね。
私が勧めて、手術のときは病院の送り迎えもした。
今じゃ、妹と二人で「あれはやって正解だった」っていつも言う。

その後、なんだか急に弟が働く気になって
仕事を探し始めたけど、どこも面接で落ちるらしくて
私のバイト先を紹介して強引に引き込んでバイトしだした。
あれからもう1年半になる。

今の店も実質は店長のようなものだけど
フランチャイズの店長試験も面接以外では通って
(面接で落ちたらしいけど、筆記は受かったらしい!
めちゃ難しかったのにあいつすごい。
びっくり。また来年チャレンジだって)
それが、彼女もできてディズニーランドだって。
涙が出るって。

彼女は某ブランドの洋服屋の店員で
偶然にも私の行きつけのお店で
(私の持ってる服はほとんどそこの服)
妹も最近時々行くそうで
妹が言うには、感じがいい子だったそう。

それにディズニーランド旅行のご予算20万ってね
うちの弟、時給700円ちょっとで月収20万なのよ。
1ヶ月260時間働いてるんだそうです。
単純に計算して、26日出勤で毎日10時間勤務。
今まで遅刻は1回。欠勤なし。
社員になるとサービス残業になるから
給料が安くなるそうです。
中小企業なので、ボーナスが出るかどうかわからないから
社員になるのはいやだと言ってた。

それにしても
あんた、どんだけ働いてんのよって思う。
そしてご予算が20万よ。260時間分よ。
これでこの、、、、いや、言霊怖いから続きは書かないけど
とにかく、姉としてはもう祈りたくもなるって。

本人曰く
「オレ、この1年半、2連休をもらったのは1度だけ」って。
ディズニーランドのための休みも1日しかもらえなくて
次の日は帰ってきてからお仕事するんだって。

それで、なんでまたディズニーランドなんだ?って聞いたら
「オレ、どうしてもディズニーランドに行ってみたいんよね。
このチャンスを逃したら、一生行けないかもしれないと思ったから」
ですって。

姉の私も私であほなので
「20万の価値はあるよ。楽しんでおいで」って言ったよ。
いい思い出になると思う。
ディズニーランドに行くことだけじゃなく
自分で全部動いたことや、いろんなことが。

彼女の気を惹きたいとか、そういうんじゃないのよ。
あの子の場合は、単純に自分がしたいからそうするみたい。
一人でディズニーランドはさみしいからね。
うちの弟、モテなくもないしね。
意外とおしゃれだし、顔も変じゃないし。
それにビリーズブートキャンプで3ヶ月鍛えてるし。
これもまたすごい話よ。
月に260時間、1日10時間も飲食店で働いてるのに
ほぼ毎晩ビリーをやってるんだからね。
タフなやつ。それもすごく意外。
あの子はほんっとにこの1年で変わった。

私が結婚しないのは、家族とのつながりが強すぎるせいもあるかもね。子供が欲しくないのも、今以上に大切なものが増えたら、私の手に負えないって思うからかもね。最近は子供は好きよ。誰かの宝物なんだろうなと思うと、かわいらしく思えるようになった。みかちゃんの子供とか、すごくかわいい。なんだか一生懸命何かを私に伝えたいみたいで「えっとね、えっとね」って話すのが。それを見てるとちっちゃい頃の弟を思い出した。

みかちゃんは一人っ子だから、ちっちゃい子の言葉がわからないみたいで、「この子ばかでね、何言ってるかさっぱりわからないのよ。笑」って言ってたけど、私にはよーくわかったよ。子供は子供語を話す。主語がない。順序良く話さず、言いたいことから言う。運動会の話も「えっとね、えっとね、かけっこ」からだった。「いくつ?」って聞いたら、誕生日の話をしようとして彼は手で3を作って「3歳のときね」からはじまった。3歳から4歳になるっていうその変化が彼にとってどういう変化だったのか、よーくわかった。3歳のときに誕生日がきて、みんなでお祝いして、4歳になったんだって。子供っておもしろいね。1年っていう概念がないから、どうして4歳になったのか、そういう風に思うんだね。みかちゃんは「3歳じゃないでしょ!4歳よ。ごめんねえ。わけわからんで」って言ってた。

自分の家族以上に大事に思える人はまだいない。

今までもつきあった人がいて、結婚を考えた人もいたけど、みんな県外の人だったから、実家から離れた場所に嫁ぐなんて私には考えられなかったから。今、一人暮らししてるけど、実家まで車で10分のところに住んでるしね。

たぶん、お母さんが出てったときにさみしかったから
自分が出て行くのがさみしいんだと思う。
妹も一人暮らしをしたがらないけど
たぶん、それがあると思う。
離れ離れになるのが、いやなんだと思う。
私の場合は、結婚してよその家の人になるのが、たぶんすごくさみしい。


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