かたほうだけのパンプス
敦子



 脳卒中、麻痺からの復活

9月に入ったのにいい加減暑いです。
このところ、私を心配してくれる人からお電話やメールいただきました。ありがとうございます。

私、ちょっと考える時間がほしかったわけです。
だいぶ落ちついてきました。

今いいことは、相談する相手がたくさん現れているということです。

何にもしなかったら、何も前に進みません。
進んで転んでも、いいんです。進まないよりは・・・。という状態です。

今、日毎に足が治ってきています。
毎日、足の指の中がかゆかったり、動いていて神経か、何かが動いていて違和感の連続です。
以前と違って治った感が強いのは、それまで薄れていた感覚が触ったときに感じるのです。

麻痺は、普通の人は「しびれてるのー?」って聞いてくる。
しびれを感じるなんてかなり治ってきている。私はいまその段階。

倒れて頭を手術した直後は、左手足の存在感がなかった。
だからよく看護師さんに「手、忘れてるよ!」と言われた。
要するに、手や足があるということがどういうことなのか?
いや、そんなことまったく頭にないのだ。
麻痺ってそういうこと。
まずは、リハビリで
「あなたには、手と足が有るんだよ」
「動くよ」
どうやって動くかをリハビリしていく。
動かし方を忘れたのではなく、手を動かしていた神経がなくなってしまったので、
新しい神経に新たに教えている。・・・それがリハビリ。
よく部活で先輩が引退する。新入生が入ってくる。新たに新入生に一から教える。そういうことを脳の神経で行っているのだ。
新入りには、毎日毎日腕立て伏せ、腹筋。空気椅子。基礎体力をつけさせる。そんなイメージで、麻痺の足の神経に早くレギュラーになってもらうために特訓する。
これを脳の神経の世界で毎日やっている。というイメージ。私の場合は、健常者に戻るのが究極のゴール地点だから、アスリートの世界でいえばオリンピックにのぞむような感じなのです。
脳卒中で麻痺がひどかった人はまずは、歩るいてトイレに行けて自分でできるようになるのが第一目標!私の場合は、まずは、車椅子で行って一人でできて、リハビリ病院でさらに歩行で行けるまで。

今の目標は、やっぱ、杖なし。今、歩けないのではなくて、バランスが取れない。麻痺側の左足に体重がかけられない。あとは、天気状況に左右されてしまうので、それを自分で調整できれば(?)・・・これは難しそう。健康の人も天気に影響されているから。でもそうはいってもかなりイケテルンンデスよ!

どっちにしても身体に自分の身体を覚えてもらうのだ(?)そうなのよ、自分の身体のことを自分が忘れている。それが脳卒中の麻痺なんだ。

それと麻痺ってしびれじゃない。しびれはかなり回復しているか、弱い麻痺だ。
ほんとうの麻痺は、存在感を失ったことなのだ。

一度折った折り紙をもとの一枚の紙に戻してしまった。それを新たに折り直すというイメージが麻痺の回復だ!
だから神経が記憶が残っていたら回復しやすいが、まっさらになった人は新たに一から教え込まなければならない!

障害者になったのではない、健常者に戻っている途中なのだ!


2012年09月05日(水)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加