2001年08月02日(木)
「充ちて解かれて」


君は覚えているでしょうか。
水色の月を見たいと言っていたね。

心を乱した君は
静かな呼吸に包まれ
やっと眠れたね。

窓を開けると
君の白い頬に細い光が射すんだ。

こんなにも夜は色を消すのに
こんなにも月は色を降らすよ。

君の頬を染める光りの粒子は
硝子の心をも捕まえ包むんだ。

見上げると水色の月が待っているよ。

きっと君はまぶたの奥で知っているね。
君の体温を感じる空気が飽和している。

僕を僕の脳裏を細胞を
海の波が引いていくように連れ去って。
僕も水色の月に
君と一緒に








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