「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2001年01月10日(水) 「プール!」

夏に海に行った時の写真をもらったのが、ことの始まりだった。

浜で、水着姿でみんなでお弁当を食べている。
マルが、ピンクの水着を着ている自分を指差して、
「こえ、ぶん〜♪」(ぶん=自分の事)

しばらくにこにこしていたと思ったら、突然服を脱ぎ始めた。
「ぶんの、ぴんくーーー!!」
あちゃ。水着、出せってか。
どうしようかなー。
水着、押入れの一番奥の夏物箱の中だ。
出したくないなー。

とか思ってる間に、マル、すっぽんぽん。

「マル、寒いよ〜。服着ようね〜。」
「やっ!・・・・・。」
がくぅっ!(ひざからくずれおちる)
ばたん!(前のめりに倒れつつ、足じたばた)
「う・ひぃ〜〜〜〜〜ん!」
よっ、演技派。

メンドウだなぁ。
えい、これでごまかされんか?
「ホラ、ピンク!(の、トレーナー)」
「う。やっ!ぎゃーん!」
「じゃ、これ、ピンク!いいなぁ、いいなぁ!」
お姉ちゃんの、お気に入りの、重ね着用のタンクトップ。
「きるっ!」
はぁ。よかった。

ところが、今日のマルは一味違った。
タンクトップ一枚の姿で、ふんぞり返って高圧的におっしゃった。
「かーかん!みじゅ!」

あんたね。
おとついなんて雪降ったんだよ?
今から水遊びする気かい?
「みじゅぅっ!びしょびしょするのぉっ!」

言い出したら聞かないのが2歳児。
「だめったらだめ!」よりも、
「冬の水遊びは冷たくてするもんじゃない。」
を体感させた方が、あきらめがつくってもんだ。

「ハイハイ、靴はいてー、お庭でてー。
ほら、こっちおいで、ハイ、ホース。
いいか、出すよ?」
蛇口をひねって、水を出す。

「うきゃーー♪みじゅぅ〜♪」
ふふふ。どうだ、冷たかろう。(←オニババ)

「びちゃ、びちゃぁ♪」
ふ?おいおい、さむないんかい?

「あー、くっく、びちょびちょ・・。えいっ!(脱ぐ)」
ぎゃー、はだしやー。
うむ、そのはだしの足に、水かけたれ。(←オニババモード・レベルアーップ!)
「きゃあ♪」
・・・・・喜ばれてしまった。

しかし、5分もするとさすがに寒いということに気がついたらしい。
「ぱぶい〜〜。」と言い出した。
しめしめ。
「よしよし〜。お風呂いこ、おふろで、びちょびちょしよ。」
「(ふかくうなずき、)ふろ!いこ!」

風呂場に連れて行って、シャワーで、泥をあらいながす。
ふふふ。これできれいに、ほかほかになって、
おやつのひとつも食べたら、水着のことなんてすっかり忘却の彼方よ。
へん!ちょろい、ちょろい!

ところがマルは、楽しかった夏の思い出に深く心を奪われていた。
タオルで体をふいてもらうと、さっと、さっきのタンクトップを抱きしめて、逃走した。
リビングのファンヒータの前で向き直り、高らかに
「プール!」
と宣言なさった。

「やーだ。」(←母)
「プール!」(←マル)
「やだよー。」
「ぷぅううううるぅぅうううっ!」

・・・・・・・。

「うぎゃあぁぁぁぁんっっっ!かーかのばがーっ!」
ほっとこ。ふん。
「ばーが!ばーが!ばがぁーーーっ!」
・・・こいつ・・・(怒)・・・。

朝から遊びに来てたユーちゃんから助け舟。(←もう、さっきからずっと笑ってる。)
「マルー、お散歩いこかー。」
泣いて暴れるマルをなだめ、ご機嫌を取り、何とか服を着せて、外へ連れ出した。

そのまま、ユーちゃんちに上がって、アンパンマンのビデオを見て、
もうすっかり忘れていたかのようだった。

しかし、彼女は忘れてはいなかった。
ゾウのように執念深いやつだ。

夕方、もう暗くなってから、再発した。
「かーかん!ぷーるはっ??!」

・・・・・。
わかったよ。出すよ。
物置からビニールプールを出して、ふくらませた。
足踏みポンプがなかったから、
脳貧血で倒れそうになりながら、ふくらませて、
リビングにプールを出してやった。

「やたー!」
モックンも、ミーも、レー君も、サーちゃんも喜んでるのに、
マルは渋い顔で、怒鳴った。
「みじゅがない!」

キーーーーーーーッ!

水がなくてキレる、マル。
とめどない要求にキレる、母。
にらみあう二人。

「があやんのっ、ばがーーーっ!!」


こいつときたら、もう。(怒)

ちょうど、お風呂が沸いたので、
ご飯の前に、ほりこむことにした。
兄妹3人で、風呂で遊んで来い!
おかーちゃんだって、休憩が必要なんだっ!

風呂で遊んでる間に、とっととプールを片付ける。

ふふふ。うまくいった。
風呂遊びが楽しくて、すっかりプールのことを忘れてらっしゃる。
ご飯を食べて、眠たくなって、いつもより早いご就寝。

ほーほほほ。
大変な一日だったけど、寝顔がかわいいから許すわ。

てなアマイことを考えてたら、3時過ぎに夜泣きが入った。
もちろん、寝言は「ぷぅぅぅるぅぅぅっっ!」だった。





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