「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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うちの子達は、私のことを、「おかーちゃん」と呼ぶ。 お友達のお母さんのことを、「レーママ」とか、「シューママ」などと呼ぶシステムだ。
で、マルも、「レーママ」であるユーちゃんのことを「ママ」と呼ぶ。
今日のマルは不機嫌であった。
ここんとこ、外遊びに付き合ってないからなぁ。 よし、今日は、保育園まで歩いていこう。 兄と姉を送って帰り道で、今日の予定を相談する。
「マルー、今日は、レーママのトコでお茶しようかー。」 「うん!うん♪」 マルは、コドモの扱いのうまい「レーママ」が大好きである。 「ママとこいくー!」
ところが、用事を済ませて、さあ行こうとした時に マルを睡魔が襲った。 あ。眠そう。母の相談事は急ぐもんじゃないし、 夕方でもいいか、と抱っこで寝かしつけて、 そうっと布団に降ろしたとたんに、やつは、暴れ起きた!
「ぎゃ〜ッ!ママッママ〜ッ!!」 でも目は半分つぶってる。 「ねんねしてから、いこ。」 「やっ!かーかのばがぁ!かーかぎらいっ!ママッママーッ!」 ・・・・・・・むーかーつーくー・・・・・・。 抱っこしてもそっくり返って、ボカボカ殴って、ガシガシ蹴りをいれて、 「マ〜マ〜ッッ!!」
けっ! 玄関に連れて行って、靴をはかせて、 「ハイハイ、じゃあ、どこへでも行ったらいいでしょッ!」 バン! ドアを開けて、外へ放り出す。
ふふふ。 上の子達は、これをされると、 「ぎゃ〜!ごべんだざ〜いっ」 「もう、わがままいわないのよ〜。」 で、解決だ。
違ったー。
「まま〜っ!」 マルは、泣き叫びながら、およそ200メートルを、ダッシュした。
ひえー。おいおいー。
だんだん近づいてくる自分を呼ぶ声に、ユーちゃんが外に出てみると、 涙と鼻水まみれのマルが、ちょこちょこ走ってくる。 大笑いだ。
追いついた母が言う。 「そいつ、やるわ。」
マル、泣き止んで、「ママ」に抱っこされて、かーかの悪行を、チクっている。
「マル、ママとこより、かーかのとこの方が、待遇いいで。帰り。」 ママにいわれるが、断固断る、マル。 「やっ!」
こ〜い〜つ〜。 「どうせ、出ていくんやし、ちょっと早いだけや。 マル、短い間やったけど、お元気で。さよーならっ!」 「うん。ばいばーい。」 きーっ!
怒っててもしかたないので、ママとかーかで相談。 実はあなたのトコに相談があって、ケーキ買って行こうと思ってたのよ。 やたー、ケーキ。 まだ、買いに行ってないのさ。 OK。やつは預かった。洋酒の効いたヤツ買ってきて。
段取りの決まったトコで、マルに申し上げる。
「マル、かーか、お買い物に行ってくるわ。ケーキかって帰ってくるね。」 「あい、ばいばいっ!」
ふん。 かわいくないやつ。
お昼ご飯とケーキを持って、ユーちゃんちに行ってみると、 マルはビデオを見ながら踊っていた。
そして、私の顔を見るなり言った。 「ケーキはぁ〜〜っ!?」
ふーんっ! かわいくないやつーっ!
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