「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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モックンがレー君とブロック遊びをしている。
バケツいっぱいのレゴを広げて、二人でパーツの取り合いっこだ。
そのうちけんかになる。
「それ、ボクが今から使おうと思ってたのにーッ!」 「ボクだって、ここに使うのっ!」 「かして!」(奪う) 「かえして!」(奪い返す)
私は、たいてい、口をはさまずに見ている。 見てるふうでもなく、ちゃんと見ている。 どこで止めるかなぁー。と、頃合いを見ている。
と、レー君が「びぃ〜〜ん!」と泣き出した。 自分の使いたいパーツを取られて、 そんなもんいらんわいといったら、 使い方知らんのやろとモックンに言われた。
「ボク、知らんて、決め付けてきたぁ〜っ」 「だって、知らんやーん!」
メンツをつぶされたのが、悔しいレー君。 わかってて、意地悪いモックン。
「じゃあ、どーやって使うか言うてみ?」 「知っとるー!」 「知らんやん、知らんからよう使わんやん!」 「びぃ〜!」
レーママから声が飛ぶ。 「レー、いわれんのがいややったら、いわんといてっていいなっ!」 「びぃ〜!モックンのバーカ!」 「バカっていったほうがバーカ!」
親達笑って、見てたけど、 だんだん子供だけでは収拾がつかなくなってきた。 もう少ししたら、取っ組み合いかな。 そろそろかな。
「やめなさいっ!」 腹から声を出すので、その場の子供たちが一瞬ビリビリッと固まる。
ミーはさささーっと隣の部屋に、避難する。 マルはレーママのひざによじ登る。
当事者の坊主二人は、ファイティングポーズのままフリーズ。
ズシ〜ン、ズシ〜ン! 地響きと共に怒気オーラの母が近づいてくる。 ボクたち、すっかり涙目である。
「レー君、独り占めはいかんよっ!」 ぶんぶんぶん。 涙目でうなずくレー君。
「モックン、意地悪い言い方すんのやめなさいっ! そんな言い方がいいんなら、 今日からおかーちゃんはずっとそんな言い方するっ!」 「いーやや!」 「エラソーに意地わりーことしか言わへん。 ごはんよ〜♪って言う代わりに、オラ、飯じゃ、はよきて食えってゆーとるやろっ!ぼけっ!って言う!」 「ぎゃーん!」
実は三重県人ぶっているが、この母、大阪は河内の出身である。 巻き舌なんて基本のきですわ。ほほほ。
「そんなん言われたら、どう?」 「いや〜!」 「ヒトの嫌がることは、しないっ!わかった?」 「はい〜。」
そのあと、レー君は、「おかーちゃん、大阪って、怖いの?」と聞きに来たので、 歩いていて、肩がぶつかるとむなぐらを掴まれてカツアゲされるのよ♪ とウソをついておいた。 ゆーちゃん@レーママと二人で遊びに行くときに、 「ボクも行くゥ」とか、言わないように。
モックンは、部屋の隅でちっこくなっている。 「どーしたの?」 「こわ・・こわい・・。」 ? 「なにが?」 「おかーちゃん・・・・。こわがったぁ〜。」
ぷぷぷっ! いや笑ってはいかんのか。 「怒ると怖いよな〜、おかーちゃん。」 ひざに抱っこして、モックンをほぐす。 「うん。」
そんなに、怖かったかなぁ。 こんなにカワイイのにぃ。(バコッ!)
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