「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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ハムちゃん、手当ての甲斐もなく息絶えました。
うはー。こんなことになろうとは。 まさかの結末に母呆然です。
ひとしきり号泣したあと、マルさんがやってきて 「また買ってくれる?」
えええ?なんですって? 母唖然です。
なんと言ったらいいやら言葉が見つかりません。
また買う。 また買うって。 このこ(ネズミ)は不注意で死んだのに。 命のリセットはできないのに。 そんなことおかしいだろ。また買うって。
でも。 ここで不注意を責めて 二度とあなたに世話はできない、と烙印を押していいのか。 再トライのチャンスは与えられないでいいのか。 ここで「あなたはダメ」と決定したらこの人は潰れてしまうかもしれない。
責任を引き受けることって どういうことが一番正しいんだろ。
逆方向のふたつの思いがぐるぐる頭の中で回ります。 どうしたらいいんだ。
どうしたらいいのか決められなくて 考え考え言葉に出しました。
「あのさ。どうするのがいいのか、よくわかんないよ。 注意して世話ができなくて、小さな命を死なせてしまったんだから その命をそんなないがしろに扱うのはいけないと思うの。 壊れたから次買って、なんていうのはいけないことだと思うの。
でも、今度のことでとてもよくわかったと思うの。 どんなに気をつけて世話をしなきゃいけないことかって。 むずかしくはないのよ。ほんとにちょっとした注意なんだから。 それができるようになるには もう一度 が必要なのかなって。
どうなんだろ。」
聞いていたモックンが、 「ないがしろにするのはよくない。 身を持ってマルの不注意を教えたと感謝して埋める。」
ほう。で?
「新しいハムスターを買う。」
リトライ派なんだモックン。 いいのかね。 そこが一番おかあちゃんの悩むところさ。
モックンはビシリと 「マルには条件をつける。世話をするときには注意する。 おまえの不注意でしんだんやからな。ちゃんとできるんか世話!」 と、厳しく妹にただすと 付け加えて言った。
「おとうちゃんがな。 帰ってきたら、絶対グチグチ言うで。 ボク、それがいややねん。 だから言うたやろ!とか、やっぱり無理やないか!とかって でかい声で怒り散らすと思うねん。 ボクな。どーしてもそれはイヤ。どーしてもそれは避けたい。」
兄の意見に 深くうなずく妹たち。
あらぁ。 思わぬ力強い説得である。 そうきたか。
それはどうなのよ。 でもそれがいちばん我が家のシアワセではないか。 などと小一時間議論の末、
結果、 マルは今度は注意して世話をすることで責任をもつこと。 ヒゲくんには決して真相を知らせないこと。 という なんだかものすごいことに落ち着きました。
父に秘密を持ってしまった。母子。 ドキドキです。
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