日常喜劇

2010年12月04日(土) BUD BOY 番外編ラスト


こちらも最終巻を迎えた感のある市東亮子著
プリンセスコミック「BUD BOY」番外編。
本編は既に終了し、たま〜に番外編が単行本化
されていたが、その番外編も一応終幕といったカンジ。
今更だけど、他に類を見ない仙界ファンタジーなのに
世界設定がしっかりしているところがスゴイ。
最後の最後まで知らない設定入って来てるのに、
一貫していてブレないのなんの。そして面白い。
久しぶりに本屋行って、見たことない表紙だなと思って
店員に出版時期を確認したら「平成21年11月ですね」と
言われて「最近じゃないか」と買って来たが、よくよく
考えたら一年前だった…話題に乗り遅れ過ぎだ私。
でも内容がとにかく面白くて完結してたので満足。
主人公と幼馴染(男同士)が、親友なのに
それ以上を匂わす微妙な仲だなぁと常々疑っていたら、
BLじゃないのに本編でお互いの気持ちをキチンと
表明したのに感動した。いわく

主人公→幼馴染の双子の弟が忘れられない
幼馴染→幼少期の主人公に一目惚れして忘れられない

共通しているのは「互いに関連のある、もう二度と
会えない人に恋している」という点。
しかし二人とも善良かつ理性的なので、それ以上
どうにかしようという気はなくてやるせない思いを
しているだけ、という。

なんというイバラの恋。なんというジレンマ。

それを本編で描ききったところが素晴らしいと思う。
越えそうで越えない一線てイイよね!
BLもこれくらい潔ければもっと爽やかになるのに。


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牛良 [MAIL] [HOMEPAGE]

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