ハードの上下本というのは、なかなかに勢いがなくては 読めないものだが。 前々からこの本のタイトルだけは知っていた。 なんてロマンチックな名前なのだろう。これは西洋朝顔、 「ヘブンリーブルー」の名前である。 その名前と青さにあこがれて、毎年自分の庭にも植えている ぐらいだ。 1日中咲いているので、普通の朝顔のようにはかなげではない。 そのへんが、ちょっとこの話と似ている。
それにしても・・・昔見たドラマで、ちらりと二人の主人公の からみを見ただけだった印象で本を借りたのだが、なかみは まったくイメージとは違っていた。 その救いようのなさに何度もやめたくなったが、それを読ませたのは ひとえに主人公雪子のちょっと変わったまっすぐな生き方のせいだ。 ありのままに生きていくということ。 すべてをあるがままに受け入れるということ。 そんなことをやりとおせるひとは、なかなか現実にはいないだろう。 いったいこのひとは、「あんな」彼になんと言うのだろう・・・と。 物語は淡々と進み、まるでドラマチックでないのが妙に現実的だ。 そして・・・ワタシにはちょっと理解するのが難しいのが残念。
|
2002年07月23日(火) |
|