他の作品にも出てくる印象的なキャラクター、彦坂夏見の 高校生時代。 うーん、リアルだぞ←語るに落ちる 高校を舞台にしたものは、いくつか読む機会があったが、 今まで読んだうちではこれが一番しっくりきた。 もちろん自分は文学少女ではなかったので、あそこまで 本を知っている登場人物たちには敬意を払うが、それとは別に こういう時代が自分にもあったのだということが少しずつ思い出せる。 友人への屈折した思いも、先生への接し方も、 それから学校に対する不満を持ちながらも自分の居場所を必死で 確保しようとしていたけなげな自分も。 ひもといてみようか、あの頃のことを。・・・ふと、そんな気に させてくれた。
15年という時間を自在に行き交って、ミステリの方も なかなか凝った仕掛けだ。またしてもやられた。←読みがいつも浅い
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2002年09月02日(月) |
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