⊂千切って、切り裂いて。⊃
2002年01月17日(木)

確か、4年前のこの時期だったと思う。
制服のスカートをカッターで引き裂いた。
切り刻んで、二度と動けないように殺してやろうと思った。
叱られたけれど、あたしは何処にも行けない只の中学生。
あいつはあたしを恨むことだけ生き甲斐に。
気を狂わせては、あたしを追い払った。
そんな毎日が大好きだった。
憎まれることにも、嫌われることにも、忘れられることにも。
あたしはそれらの何処かに居心地の良さを見い出して。
毎日、暗い部屋のテーブルの下に隠れて新聞紙を千切った。
そんな光りの無い3年間。
いままでも、これからも、依存する温かな思い出に。
今でもあたしは、足を繋がれている。
雨で濡れた。
舌が切れるまで、嘘を吐いて。
今、あたしは幸せです。

きっと。

あの日より夢に触れただけ、幸せなはずなのです。



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由弥 [御手紙]