音楽というものに、あたしは目覚めていないのかも知れない。 そう思ったのは、先週の、水曜日の、深夜だった。 うたうということを見つめ直した時。 あたしはうたうことが好きなだけで、 音楽が好きな訳じゃない、ような気がした。 漠然。 音楽は、何時も隣に在る音楽は、聴く為の音楽で。 あたしは音楽をうたっている訳じゃなく。 うたをうたいから、うたをうたっていて。 うたをうたう為に音楽を作っているひとが、羨ましかった。 うたう為に、ギターを鳴らし。 うたう為に、ピアノを弾き。 伝える為に、言葉を紡ぎ。 それを無くしたらうたがない危機感を、音楽をやってくひとが持っているのかと思った。 考え始めたばかりの事だから、よく解らないけれど。 音楽に目覚めなきゃ。 どうしたら目覚められる。 目が覚めない、何が好き、なんだろう。 うたを作ろう。 うたう為に曲を作ろう。 言葉を紡いでうたにしたら、うたをうたえる。 音楽に成る気がする。 もっとたくさん自分の事を考えよう。
うたをうたいたい。 この時間を越えてしまったら、もう何も無くなってしまうから。 それまでの間にあたしは。 うたの居場所を見付けてあげなきゃいけない。 あたしの中で一番長く生きていたあたしを。 殺したくはないの。
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