⊂ROSE LIFE⊃
2002年10月17日(木)

口腔内の粘着質が、乾いた喉に絡み付いて苦しかった。

妹を殺した夢をみた。
誰かにあたしも殺されそうになった時、ふいに目が覚めて。
ドキドキが止まらなかった。
都合のいい脳味噌。
とても柔らかな夢だった。
秋の所為ばかりじゃないかもしれない、けれど。
理不尽に季節を恨んだ。
あたしはあの子を護るひとなのに。

たくさん歩いた。
歩くことに集中して仕舞うと、頭の中で思考も止まらなくなる。
自分はおかしい様な気がして、耳の奥が揺れた。
まるで逃げ回っているようだった。
何かが迫ってくる。
ひとじゃない、もっと大きなもの。

夜明けかと思って目を覚ましたのに、まだ夜中の2時で。
夜の長さに、恐怖した。
今夜は何でこんなに静かなんだろう。
気味が悪いほど、街鳴りが聴こえる。
雨も止んで仕舞った。
なんで眠れないの。
眠ったけど、2時間おきに目が覚めて、迫る朝に焦る。

朦朧としてる頭の奥に、覚えて仕舞った感覚が残ってるかな。
死んで仕舞う気がして、とてもこわい。
身体に痺れが込み上げて、糸が切れると体中の血が一斉に引いていく感覚。
てのひらも、あしのひらも。
温まらないベッドに戻るのがこわい。



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由弥 [御手紙]